【SCOTT】自転車の全モデルを比較|おすすめはどれ?種類と違いを解説

  • SCOTTの自転車はロードもMTBも種類が多くて、どのモデルを選べばいいかわからない
  • FOILとADDICT、SPARKとSCALEで何がどう違うのか知りたい
  • 初めてのスポーツバイクに選んで失敗しないSCOTTのモデルはどれ?

「SCOTT」は1958年にスキーストックのメーカーとして創業したスイスの総合スポーツブランドで、ロードレースからマウンテンバイクまで世界のレースシーンで結果を残してきた自転車ブランドです。軽量カーボンフレームの開発力と、レース現場で検証を重ねたサスペンション技術に定評があります

自転車は自分の走り方や走る路面に合わないモデルを選んでしまうと、走りやすさや乗る頻度、上達のペースにも影響します。長く楽しく乗り続けるためにも、SCOTTの自転車は各モデルの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、SCOTTの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行の自転車を全モデル比較します。用途別のおすすめモデルも紹介しますので、SCOTTの自転車が気になっている人はぜひチェックしてください。

タップできる目次

SCOTTとはレースで鍛えた軽さが武器の自転車ブランド

SCOTTの自転車は、スイスに本社を置くスポーツ用品ブランドが手がける、レースの現場で磨かれたスポーツバイクです。1958年にスキーストックのメーカーとして生まれ、1986年にマウンテンバイクで自転車業界へ参入しました。

現在のSCOTTは、ロードバイクやマウンテンバイク、街乗り用のクロスバイク、子ども向けのジュニアバイクまでを1つのブランドで揃えています。カテゴリーは違っても、レースで勝つために削り込んだ軽さと、必要な剛性を残す設計の考え方は共通しています

SCOTTのブランドコンセプトと強み

SCOTTが掲げるスローガンは「NO SHORTCUTS」、栄光への近道はないという意味の言葉です。レースで勝つことを前提に製品を作る姿勢を、ロードバイクとマウンテンバイクの両方で貫いています。

軽量化の実績はわかりやすい形で残っています。2001年に重量1kgを切るロードフレームを送り出し、2003年には895gのCR-1を発表しました。カーボンの積層や成型を自社で作り込み、同じ強度をより少ない素材で成立させる方向に力を注いできたブランドです。

レースで結果を出した設計が市販モデルのフレームやサスペンションにそのまま降りてくる点は、SCOTTの自転車を選ぶ実利になります。エントリー向けのモデルにも、ジオメトリーやフレーム構造にレース由来の考え方が入っています。

SCOTTの歴史と自転車参入の背景

SCOTTの歴史の出発点は1958年、エド・スコットが作ったアルミ製のスキーストックです。当時主流だった竹や鉄のストックより軽く、スキー競技の道具を変えた製品でした。

自転車への参入は1986年のマウンテンバイクです。1989年にはグレッグ・レモンがSCOTTのエアロバーを使ってツール・ド・フランスを制し、1992年には初のフルサスペンションバイクを完成させています。レースでの成果がブランドの評価を押し上げてきた流れがはっきり見て取れます。

スキーやモータースポーツ、自転車と分野をまたいで道具を作ってきた経験は、SCOTTの自転車の素材選びや軽量化の発想を支える土台です。ストック1本の重さを削っていた発想が、フレーム重量を削る技術へ地続きにつながっています。

SCOTTの関連ブランドSYNCROS

SYNCROSは、SCOTTのグループが持つ自社コンポーネントブランドです。ハンドルやステム、シートポスト、ホイール、サドルまでを自社で設計し、SCOTTの完成車に標準で組み込んでいます。

フレームとパーツを同じ会社で開発できると、形状の作り込みが一段深くなります。FOIL RCに組み合わされる「SYNCROS CRESTON IC SL AERO」は、フレームのエアロ形状と一体で設計された専用コクピットです。

完成車を買った時点でフレームと相性の詰まったパーツが付いてくるところは、SCOTTの自転車の利点です。買ってすぐに走りの完成度が高く、後から高価なパーツへ交換する前提になりにくい点が、ブランドの個性として表れています。

SCOTTの機能とテクノロジー

SCOTTの自転車に搭載されている独自テクノロジーは、大きく分けてカーボン素材とサスペンション、エアロダイナミクスの3方向です。用語の中身がわかると、モデルごとの性格の違いも読み取りやすくなります。

SCOTTのテクノロジーは、フレーム素材のグレード、成型工程、設計手法、サスペンション機構という層に分かれています。カテゴリーをまたいで共通で使われる技術が多く、ロードバイクにもマウンテンバイクにも同じ考え方が下りているのがSCOTTの特徴です。

SCOTTの自転車に採用されている軽量化とサスペンションの代表的なテクノロジーは以下の6つです。

  • HMX / HMF カーボンテクノロジー
  • IMP(統合モールド工程)
  • EVO-LAP TECHNOLOGY
  • TWINLOC サスペンションシステム
  • INTEGRATED SUSPENSION TECHNOLOGY
  • F01 AIRFOIL TECHNOLOGY

HMX / HMF カーボンテクノロジー

HMXとHMFは、SCOTTのカーボンフレームで使い分けられている素材グレードの名前です。HMFが標準グレード、HMXが高弾性の上位グレードにあたります。

HMXはHMFより高い剛性を持つ素材で、同じ剛性を出すならより薄く積層できるのが強みです。SCOTTによると、HMXで作ったフレームはHMF比で約14%軽くなります。さらに上位のHMX-SLは、特に高価な高弾性繊維を組み合わせた軽量構造専用の素材です。

素材グレードの違いは、そのまま完成車の性格に出ます。ヒルクライムやレースで少しでも車体を軽くしたいライダーはHMX SLやHMXを使った上位グレード、快適性を重視するライダーはHMFのモデルという選び分けができます

IMP(統合モールド工程)

IMPは、SCOTTが独自に開発したカーボンフレームの成型技術です。複数のチューブを1つの工程でまとめて成型しながら、カーボンのレイヤーを最後まで管理下に置きます。

通常は別々に作ったチューブを接合しますが、SCOTTのIMPでは一体で成型するため、繊維の向きと重なりを設計どおりに保てます。5つの角度で繊維を編み込む手法と組み合わせているのも、引っ張り強度を最大限まで引き出すためです。

軽さと強度は本来トレードオフの関係にありますが、SCOTTは成型工程を作り込むことで両立させています。踏み込んだときにフレームが逃げず、それでいて車体が軽いという感覚は、素材そのものより作り方に支えられています。

EVO-LAP TECHNOLOGY

EVO-LAP TECHNOLOGYは、SCOTTがフレーム設計に使うシミュレーション手法です。FEA(有限要素解析)ソフトウェア上のバーチャルフレームにさまざまな方向の力を加え、応力のかかり方を可視化します。

解析の結果をもとに、SCOTTは必要な場所へ必要な量だけカーボンを配置します。力がかからない部分の積層を減らせるため、余計な重量を背負わずに済む設計です

ADDICT GRAVELやSPARKなど、カテゴリーをまたいだモデルにEVO-LAP TECHNOLOGYが使われています。オフロードで強い衝撃が入る車体でも、剛性を確保しながら軽く仕上げられるところがライダー側のメリットです

TWINLOC サスペンションシステム

TWINLOCは、ハンドル手元のレバー1つでフロントとリアのサスペンションを同時に切り替えられる、SCOTTを象徴するマウンテンバイクの技術です。走行中にハンドルから手を離すことなく、サスペンションの状態を操作できます

登りではサスペンションを固め、ペダリングの力が車体の上下動に逃げるのを抑えます。下りではフルストロークに戻し、路面の凹凸に追従させる設定です。区間ごとに車体の性格を切り替えられるのがTWINLOCの働きです

登り用と下り用でバイクを乗り換えるわけにいかない以上、1台で両方をこなせるかどうかは実用面で大きな差になります。SCOTTのフルサスペンションモデルが登坂の効率と下りの安定を同時に語れるのは、TWINLOCがあるためです。

INTEGRATED SUSPENSION TECHNOLOGY

INTEGRATED SUSPENSION TECHNOLOGYは、リアショックをフレーム内部に収めるSCOTTの内装サスペンション設計です。外から見るとショックが見えず、トップチューブからダウンチューブにかけての面がすっきりと通ります。

効果は見た目だけではありません。重量物であるショックが車体中心の低い位置に収まるため、SCOTTのフルサスペンションバイクは低重心になり、コーナーで車体を倒し込むときの動きが素直になります。泥や飛び石がショックへ直接当たりにくい点も実用的です。

SPARK RCやSPARK、GENIUS、RANSOM、GAMBLERといった主要なフルサスペンションモデルに、同じ設計思想が入っています。SCOTTのマウンテンバイクを見分けるときの目印にもなる部分です。

F01 AIRFOIL TECHNOLOGY

F01 AIRFOIL TECHNOLOGYは、SCOTTのエアロロード「FOIL RC」に採用されるチューブ形状の技術です。航空機の翼型を土台に、実走で受ける斜めからの風まで想定して断面が決められています。

第3世代のFOIL RCでは、SCOTTの公表値で従来モデル比16Wのエアロドラッグ低減を達成しています。40kmを走った場合に1分18秒の短縮につながる計算です

16Wの差は、同じ速度を保つために必要な出力がそれだけ減るという意味になります。トライアスロンやタイムトライアルのように単独で風を受け続ける場面ほど、SCOTTのエアロ形状が効いてきます

SCOTTの自転車全モデルの種類と違いを比較

SCOTTの自転車は、ロードバイク・グラベルやマウンテンバイク、街乗り向けのクロスバイク、ジュニアバイクまで幅広いラインナップです。用途ごとに求められる性能がまったく違うため、カテゴリーごとにグループを分けて紹介します。

各グループの見出し直下にそのグループの比較表を置き、続けてモデルごとの詳細を解説します。自分の走りたい路面に近いグループから読み進めるのが、候補を絞り込む近道です。

SCOTTの自転車は、ロードからマウンテンバイクまで以下の5つのカテゴリー別に全モデルを比較します。

  • ロードバイク・グラベル
  • クロスカントリー(XC)系マウンテンバイク
  • トレイル・エンデューロ系マウンテンバイク
  • グラビティ系マウンテンバイク
  • エントリーMTB・アーバン・ジュニア

ロードバイク・グラベル

舗装路を速く走ることを主眼にしたSCOTTのロードバイクと、未舗装路まで踏み込めるグラベルロードのグループです。エアロや軽量オールラウンド、トライアスロン、タイムトライアル、グラベル、エンデュランス、アルミ入門と、性格の異なるモデルが揃っています。比較表で全体像を掴んでから、気になるモデルの詳細を確認してください。

スクロールできます
モデル名 カテゴリー/位置づけ フレーム素材 ブレーキ方式 対象ライダー・用途
FOIL RC エアロロード HMX SL・HMX ディスク専用 パワー系レーサー向け
ADDICT RC 軽量オールラウンドレース HMX SL・HMX 登坂・スプリント両方に
PLASMA RC トライアスロン専用 ドラフティング競技特化
PLASMA RC TT UCI規定TTバイク HMX(フレームのみ) TT局面での最速走行
ADDICT GRAVEL グラベルロード HMX・HMF オフロード走破と快適両立
ADDICT エンデュランスロード HMF ロングライド・快適重視
SPEEDSTER アルミロード(入門向け) アルミニウム ディスク・リム両対応 手軽に軽量ロード入門

FOIL RC

FOIL RCの製品画像

項目 内容
モデル名 FOIL RC
カテゴリー/位置づけ エアロロード
フレーム素材 HMX SL・HMX
ブレーキ方式 ディスク専用
主要テクノロジー・特徴 F01 AIRFOIL TECHNOLOGY

「FOIL RC」は、SCOTTのロードラインで最も速度域を意識したエアロロードのフラッグシップです。2011年の初代から数えて第3世代にあたり、レースの平坦区間で削れる時間を突き詰めた設計になっています。

F01 AIRFOIL TECHNOLOGYによるチューブ断面に加え、シートステーを低い位置で接続するドロップドシートステー、剛性を確保するオーバーサイズヘッドチューブを組み合わせています。SCOTTの公表値では従来モデル比16Wのドラッグ低減を達成し、40km走行なら1分18秒の短縮につながる計算です

ハンドル周りにはSYNCROS CRESTON IC SL AEROを合わせ、ケーブル類を内部へ通した一体型のコクピットに仕上げています。フレーム素材はHMX SLとHMXを完成車グレードごとに使い分け、ブレーキはディスク専用設計です。

集団の中で脚を溜めながら仕掛けたいパワー系レーサーや、ロングライドでも平均速度を落としたくないライダーにおすすめのSCOTTのロードバイクです。ただし空気抵抗を優先した車体のため、ヒルクライム一本に絞るなら軽量重視のADDICT RCのほうが向きます

ADDICT RC

ADDICT RCの製品画像

項目 内容
モデル名 ADDICT RC
カテゴリー/位置づけ 軽量オールラウンドレース
フレーム素材 HMX SL・HMX
ブレーキ方式
主要テクノロジー・特徴 EFFORTLESSLY AHEADコンセプト

「ADDICT RC」は、SCOTTが史上最軽量のレースバイクと位置づける軽量オールラウンドレーサーです。掲げるコンセプトは「EFFORTLESSLY AHEAD」、力まずに前へ出るという意味の言葉になります。

フレームセットごとにカーボングレードを使い分けている点が技術面の要で、最上位のULTIMATEにはHMX SL、PROとTEAMにはHMXが使われます。HMXはHMF比で約14%軽くなる素材で、上位グレードほど車体重量を削る方向に振った構成です

完成車はADDICT RC PRO、10、20、30という構成です。軽さを最優先しながらレースで使える剛性を残しているため、登りで踏んだ力がそのまま前に出て、ゴール前のスプリントでも車体が逃げません

登坂もスプリントも同じ1台で高い水準を求めるライダー、ヒルクライムを主戦場にする人におすすめのSCOTTのロードバイクです。平坦の高速巡航に特化する目的ならFOIL RCのエアロ性能が上回るため、走る場所で選び分けると失敗しません

PLASMA RC

PLASMA RCの製品画像

項目 内容
モデル名 PLASMA RC
カテゴリー/位置づけ トライアスロン専用
フレーム素材
ブレーキ方式
主要テクノロジー・特徴 PLASMA6プラットフォーム

「PLASMA RC」は、ドラフティングが禁止されたトライアスロンのバイクパートに向けて作られた、SCOTTのトライアスロン専用モデルです。PLASMA6と呼ばれるプラットフォームを土台にしています。

単独で長時間風を受け続ける競技のため、車体側にも補給の仕組みが必要です。ドリンクと補給食を収めるストレージをフレームに内蔵し、調整箇所と調整幅の広い専用DHバーが付属します

完成車はPLASMA RC ULTIMATEとPLASMA RC PRO、フレームセットにはPLASMA RC LTD HMXが用意されます。エアロポジションを長く保ちながら、レース中に手を止めずに補給できる構成です

ミドル〜ロングディスタンスのトライアスロンでタイムを狙う選手におすすめのSCOTTの自転車です。UCIのロードレース規定には適合しないため、公式のTTレースへ出る目的ならPLASMA RC TTが該当します

PLASMA RC TT

PLASMA RC TTの製品画像

項目 内容
モデル名 PLASMA RC TT
カテゴリー/位置づけ UCI規定TTバイク
フレーム素材 HMX(フレームのみ)
ブレーキ方式
主要テクノロジー・特徴 PLASMA7プラットフォーム

「PLASMA RC TT」は、UCIのタイムトライアルバイク規定に適合させたSCOTTのTTバイクです。トライアスロン向けのPLASMA RCとは切り離され、PLASMA7という別プラットフォームで開発されています。

形状はFOIL RCと共通する部分が多く、エアロロードで積み上げた空力の知見がそのまま持ち込まれています。フレーム素材にはHMXが使われ、国内向けにはフレームセットのPLASMA RC TT HMXが供給の中心です。

規定に沿ったチューブ形状とポジションの範囲で、いかに空気抵抗を削るかへ絞り込んだ車体です。付属するDHバーは調整箇所も調整幅も広く取られ、選手ごとのポジションに合わせ込めます

国内外のタイムトライアルやチームタイムトライアルへ出るライダーにおすすめのSCOTTの自転車です。フレームセットから組み上げる前提になるため、パーツ構成を自分で決めたい人にも向きます

ADDICT GRAVEL

ADDICT GRAVELの製品画像

項目 内容
モデル名 ADDICT GRAVEL
カテゴリー/位置づけ グラベルロード
フレーム素材 HMX・HMF
ブレーキ方式
主要テクノロジー・特徴 ECCENTRIC FORK SHAFT

「ADDICT GRAVEL」は、舗装路の快適さと未舗装路の走破性を1台にまとめたSCOTTのグラベルロードです。ロードバイクのADDICTシリーズを土台に、太いタイヤと荒れた路面への対応力を持たせています。

フォークにはECCENTRIC FORK SHAFTを採用し、ハンドリングの落ち着きを確保しています。フレームはEVO-LAP TECHNOLOGYで応力に合わせて素材を配置し、エアロを意識したチューブ形状も取り入れた設計です。素材はHMXとHMFがグレードごとに使い分けられます。

ドライブトレインは1xと2xの両方に対応し、走る場所に応じてギア構成を選べます。フェンダーマウントを備えるため、荷物を積んだ長距離のツーリングにも対応可能です

未舗装路を含むコースを走りたい人や、バイクパッキングで遠くまで出かけたい人におすすめのSCOTTの自転車です。舗装路だけを速く走るならロードバイクのほうが軽快なので、走行の何割をダートに使うかで判断すると選びやすくなります

ADDICT

ADDICTの製品画像

項目 内容
モデル名 ADDICT
カテゴリー/位置づけ エンデュランスロード
フレーム素材 HMF
ブレーキ方式
主要テクノロジー・特徴 SAVE THE DAY KIT

「ADDICT」は、レース以外のロードバイクの楽しさへ軸足を置いたSCOTTのモデルです。同じADDICTの名を持つADDICT RCとは方向性が異なり、快適に長く走ることを優先しています

フレームにはHMFカーボンを使い、リラックスしたジオメトリーとニュートラルなハンドリングでまとめています。太めのタイヤを収められるクリアランスを確保しているため、路面からの突き上げも穏やかです

装備面ではSAVE THE DAY KITが用意され、走行中のトラブルに対応するツールを車体へ収めておけます。MY26の完成車はADDICT 40と50の構成です。

ロングライドやグループライドを気持ちよく走りたい人、初めてのカーボンロードを探している人におすすめのSCOTTのロードバイクです。レースでの絶対的な速さより、100kmを走り切った後の脚の残り方を重視する選び方に合います

SPEEDSTER

SPEEDSTERの製品画像

項目 内容
モデル名 SPEEDSTER
カテゴリー/位置づけ アルミロード(入門向け)
フレーム素材 アルミニウム
ブレーキ方式 ディスク・リム両対応
主要テクノロジー・特徴 ENDURANCE GEOMETRY

「SPEEDSTER」は、SCOTTのロードバイクで唯一アルミフレームを採用するシリーズです。カーボンモデルとは素材から違い、スポーツバイクの入り口として設定されています

ジオメトリーはENDURANCE GEOMETRYで、前傾がきつくなりすぎない姿勢を取れます。テーパードヘッドチューブによってフロント周りの剛性を確保し、下りやコーナーでハンドルがぶれにくい構成です

ディスクブレーキモデルではケーブルをフル内装したエアロチューブを備え、アルミフレームながら見た目もすっきりまとまっています。MY26の完成車はSPEEDSTER 10と20で、MY25にはリムブレーキの設定もありました。

これからロードバイクを始める人や、通勤とホビーライドを1台で兼ねたい人におすすめのSCOTTの自転車です。アルミフレームのぶんカーボンモデルより車体は重くなりますが、扱いに気を遣わずに使える丈夫さがあります

クロスカントリー(XC)系マウンテンバイク

クロスカントリーレースを主戦場にするSCOTTのマウンテンバイクのグループです。フルサスペンションの「SPARK RC」とハードテールの「SCALE」が並び、構造の違いがそのまま走りの性格の違いになります。登りの効率を取るか下りの安定を取るかで選び分けが決まるため、比較表で構造差を確認してからモデル詳細に進んでください。

スクロールできます
モデル名 サスペンション形式 フレーム構造の特徴 ドロッパー対応 ギア構成 対象ライダー・用途
SPARK RC フルサスペンション 内装リアサス構造 対応 軽さと下り性能両立
SCALE ハードテール モノコック構造 フロントシングル専用 レース〜トレイル対応

SPARK RC

SPARK RCの製品画像

項目 内容
モデル名 SPARK RC
サスペンション形式 フルサスペンション
フレーム構造の特徴 内装リアサス構造
ヘッドアングル調整機能 対応
対象ライダー・用途 軽さと下り性能を両立するXCレーサー向け

「SPARK RC」は、ワールドカップの舞台で結果を出してきたSCOTTのXCフルサスペンションのフラッグシップです。軽さを保ちながら、テクニカルなコースで失速しない走破性を狙っています

リアショックをフレームへ内装したレイアウトが構造上の核で、重量物が車体の低い位置に収まります。ダウンチューブ内にはツールを収めるストレージスペースを設け、ヘッドアングルを調整できる機構も装備済みです。

ケーブル類はガイド付きのルーティングで整理され、ドロッパーシートポストにも対応するフレーム形状です。下りでサドルを下げて腰を落とせるため、XCコースに混じる急な区間でも減速幅を抑えられます

XCレースで表彰台を狙うライダー、テクニカルなコースをロスなく走りたい人におすすめのSCOTTのマウンテンバイクです。ペダリング効率をどこまでも優先するなら、ハードテールのSCALEという選択肢もあります

SCALE

SCALEの製品画像

項目 内容
モデル名 SCALE
サスペンション形式 ハードテール
フレーム構造の特徴 モノコック構造
ヘッドアングル調整機能 対応
対象ライダー・用途 レース〜トレイル対応のXCライダー向け

「SCALE」は、SCOTTのハードテールマウンテンバイクの中核を担うシリーズです。リアサスペンションを持たない構造のため、踏んだ力がロスなく推進力へ変わります

フレームはフロントシングル専用のプラットフォームで設計され、フロントディレイラー用のスペースを削ってチューブ形状を最適化しています。モノコック構造と中空ドロップアウトで軽さを稼ぎ、メンテナンス用のサービスドアも備えた構成です

ヘッドアングル調整機構を持つため、レース寄りにもトレイル寄りにも振れます。ラインナップは上位のSCALE RC(WORLD CUP・TEAM ISSUE・TEAM)と、SCALE 920・930・935に分かれます。

ペダリング効率を最優先したいXCレーサーや、軽快なトレイルライドを楽しみたい人におすすめのSCOTTのマウンテンバイクです。路面の衝撃は体で受け止める構造なので、荒れた下りを長く走るならフルサスペンションのほうが楽になります

トレイル・エンデューロ系マウンテンバイク

山を下る楽しさに比重を置いたSCOTTのマウンテンバイクのグループです。トレイル向けの「SPARK」と「GENIUS」、エンデューロ向けの「RANSOM」が並び、サスペンションのトラベル量と想定する地形の荒さで性格が分かれます。どこまで攻めた下りを走るかを基準に、比較表とモデル詳細を見比べてください。

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モデル名 カテゴリー サスペンショントラベル ホイールサイズ サスペンション方式 対象ライダー像
SPARK トレイル(フルサス) フロント130mm TwinLoc 登り下り両立型
GENIUS トレイル(フルサス) リア150mm 29インチ TwinLoc アグレッシブ走行向け
RANSOM エンデューロ(フルサス) NUDE SUSPENSION 多用途性重視

SPARK

SPARKの製品画像

項目 内容
モデル名 SPARK
カテゴリー トレイル(フルサス)
サスペンショントラベル フロント130mm
サスペンション方式 TwinLoc Suspension System
完成車グレード SPARK 900 EVO・910・920

「SPARK」は、XCレーサーのSPARK RCを土台に、トレイルライドを楽しむ方向へ振ったSCOTTのフルサスペンションモデルです。レース機材の軽さを保ちながら、下りの余裕を足した位置づけになります

フロントのトラベルは130mmで、XCモデルより衝撃の吸収幅があります。リアショックはフレーム内装で低重心にまとめられ、登りと下りのサスペンション状態はTWINLOC SUSPENSION SYSTEMで切り替える仕組みです。

EASY SAG SETTINGを備えるため、体重や好みに合わせたサグ調整が手早く済みます。ヘッドアングル調整機構も持ち、走るコースの性格に合わせて車体の落ち着き方を変えられます。

登りも自分の脚で走りたいけれど下りの余裕も欲しい、という欲張りなライダーにおすすめのSCOTTのマウンテンバイクです。バイクパークで大きなジャンプを跳ぶような使い方にはトラベルが足りないため、山を上って下るスタイルに向きます

GENIUS

GENIUSの製品画像

項目 内容
モデル名 GENIUS
カテゴリー トレイル(フルサス)
サスペンショントラベル リア150mm
サスペンション方式 Twinloc Lever System
完成車グレード GENIUS 920・930

「GENIUS」は、トレイル〜ダウンヒルトラックまでを1台でカバーするSCOTTのトレイルバイクです。リア150mmのトラベルと29インチホイールの組み合わせにより、荒れた路面を速度を落とさずに通過できます

設計の考え方はONE FRAME, TWO PLATFORMSで、同じフレームから性格の違う2つの仕様を作り分けています。下り寄りに振ったGENIUS ST(Super Trail)も、同じ考え方から生まれた派生モデルです。

サスペンションの操作はTwinloc Lever Systemで手元から行い、外部から確認できるサグ/トラベルインジケーターでセッティングの状態を目視できます。ショックへアクセスしやすい構造のため、調整やメンテナンスの手間も抑えられます

完成車はGENIUS 920と930の構成で、山をまるごと遊び尽くしたいライダーにおすすめのSCOTTのマウンテンバイクです。下りの安定を求めながら、自分の脚で登り返す使い方にもきちんと応えます

RANSOM

RANSOMの製品画像

項目 内容
モデル名 RANSOM
カテゴリー エンデューロ(フルサス)
サスペンショントラベル
サスペンション方式 NUDE SUSPENSION
完成車グレード RANSOM 900 RC・910・920

「RANSOM」は、より過酷な地形を高速で下るために設計されたSCOTTのエンデューロ系フルサスペンションです。トレイルバイクよりさらに下りへ寄せた設定で、ラフな路面での安定を優先しています

リアショックはINTEGRATED SUSPENSION TECHNOLOGYでフレーム内へ収められ、NUDE SUSPENSIONによってサスペンションの特性を走行中に切り替えられます。フレーム内ストレージとヘッドアングル調整機構も備えた装備構成です。

完成車はRANSOM 900 RC、910、920という構成です。フレームセットのRANSOM 900 RC HMXはカーボン素材で、下り性能を確保しながら車体重量を抑えています

エンデューロレースやバイクパークでの高速ダウンヒルを主戦場にするライダーにおすすめのSCOTTのマウンテンバイクです。登りの軽快さを最優先する人にはトラベルが過剰になるため、走る時間の大半を下りに使うかどうかが判断の分かれ目になります

グラビティ系マウンテンバイク

重力を味方につけて下ることへ特化したSCOTTのマウンテンバイクのグループです。ダウンヒルレース用の「GAMBLER」とダートジャンプ用の「VOLTAGE YZ」が並び、同じグラビティ系でも要求される機材はまったく違います。競技として下るのか、ジャンプやトリックで遊ぶのかを基準に比較表を確認してください。

スクロールできます
モデル名 カテゴリー サスペンション/フォーク仕様 ホイールサイズ 駆動方式
GAMBLER ダウンヒルレース 6-BARサスペンション
VOLTAGE YZ ダートジャンプ X-Fusion 100mm 26インチ シングルスピード

GAMBLER

GAMBLERの製品画像

項目 内容
モデル名 GAMBLER
カテゴリー ダウンヒルレース
サスペンション/フォーク仕様 6-BARサスペンション
ホイールサイズ
完成車グレード 900 RC・10・20

「GAMBLER」は、ダウンヒルレースのために作られたSCOTTのグラビティフラッグシップです。リフトやゴンドラで上がって一気に下るコースを前提に、高速域での安定性を最優先に設計されています

リアサスペンションユニットをフレームへ内装し、車体中心の低い位置に重量物を集めています。サスペンションは6-BAR SUSPENSIONで、5-WAY ADJUSTABILITYによりジオメトリーもサスペンション特性も調整幅の広い設計です

ショックへのアクセス性が確保され、トラベルインジケーターでストローク量を目視できます。フレームカバーで打痕や汚れから車体を守り、ケーブルルーティングも整理されています。完成車はGAMBLER 900 RC、10、20の構成です。

DHコースやバイクパークで本気でタイムを狙うライダーにおすすめのSCOTTのマウンテンバイクです。ペダルを回して登る用途はまったく想定していないため、最初に買う1台として選ぶ車種ではありません

VOLTAGE YZ

VOLTAGE YZの製品画像

項目 内容
モデル名 VOLTAGE YZ
カテゴリー ダートジャンプ
サスペンション/フォーク仕様 X-Fusion 100mm
ホイールサイズ 26インチ
完成車グレード 0.1

「VOLTAGE YZ」は、ダートジャンプとストリートに特化したSCOTTのマウンテンバイクです。フレームはVoltage YZ DJの6061アロイをハイドロフォーム成型したもので、着地の衝撃に耐える頑丈さを持たせています

ホイールは26インチで、タイヤにはKenda K-RADの26×2.3が組まれます。フォークはX-Fusion Slant DJの100mmトラベル、ブレーキはTektro HDM275のディスクブレーキという構成です。

駆動はシングルスピードで、変速機構を持たないぶん構造が単純にまとまります。トリック中にチェーンが暴れる要素が減り、車体を振り回す動作の邪魔になりません。サイズはワンサイズ展開です。

ジャンプやトリックを中心に遊びたいライダー、パンプトラックで走り込みたい人におすすめのSCOTTの自転車です。長距離を走る用途には向かないため、遊ぶフィールドが決まっている人向けのモデルになります

エントリーMTB・アーバン・ジュニア

レース機材とは違う軸で選ぶSCOTTの自転車を集めたグループです。MTB入門の「CONTRAIL」と「ASPECT」、街乗り向けクロスバイクの「SUB CROSS」、子ども向けのジュニアバイクが並びます。最初の1台や日常の足、家族の自転車といった目的から選べるように、比較表とモデル詳細を用意しました。

スクロールできます
モデル名 カテゴリー 用途・対象 フォーク形式 グレード展開
CONTRAIL エントリーMTB シティ〜トレイル入門 30(3カラー)
ASPECT エントリーMTB 通勤通学・街乗り中心 950/960/750/760
SUB CROSS クロスバイク(アーバン) 通勤・通学・買い物 サス/リジッド2種 30(MY26)ほか複数
ジュニアバイク ジュニア(キッズ) 子供〜ジュニア向け フル/リジッド混在 SCALE/SPARK等多数

CONTRAIL

CONTRAILの製品画像

項目 内容
モデル名 CONTRAIL
カテゴリー エントリーMTB
用途・対象 シティ〜トレイル入門
フォーク形式
グレード展開 30(3カラー)

「CONTRAIL」は、SCOTTがMTB入門として設定しているハードテールモデルです。都会を抜け出してトレイルへ飛び出す、非日常の入口という位置づけで紹介されています。

街乗りでも週末のトレイルライドでも1台でこなす想定のため、極端に競技寄りな設定にはなっていません。日常の移動でも扱いやすく、山へ入っても不足しないバランスにまとめられています

MY26の完成車はCONTRAIL 30で、3カラーから選べます。これからMTBを始めたい人や、通勤にも山にも使える自転車を1台で済ませたい人におすすめのSCOTTの自転車です

ASPECT

ASPECTの製品画像

項目 内容
モデル名 ASPECT
カテゴリー エントリーMTB
用途・対象 通勤通学・街乗り中心
フォーク形式
グレード展開 950/960/750/760

「ASPECT」は、CONTRAILと同じくSCOTTのMTB入門を担うハードテールシリーズです。より幅広いグレード展開が用意され、選択肢の多さが特徴になっています

ラインナップはASPECT 950、960、750、760の4グレードです。900番台と700番台で仕様が分かれるため、走りたい場所や求める装備に合わせて選べます

通勤・通学の足として使いながら、週末は未舗装路にも入れる汎用性を持ちます。MTBらしい走りを気軽に体験したい人、家族で使う自転車を探している人におすすめのSCOTTの自転車です。

SUB CROSS

SUB CROSSの製品画像

項目 内容
モデル名 SUB CROSS
カテゴリー クロスバイク(アーバン)
用途・対象 通勤・通学・買い物
フォーク形式 サス/リジッド2種
グレード展開 30(MY26)ほか複数

「SUB CROSS」は、SCOTTがSPEED UTILITY BIKEと位置づけるクロスバイクです。通勤・通学・買い物といった日常使いを前提にしながら、スポーツバイクらしい軽快さを持たせています

フォークはサスペンションフォークとリジッドフォークの2タイプから選べ、段差の多い環境を走るか軽さを取るかで決められます。ブレーキはディスクブレーキのため、雨の日でも制動力の落ち込みは小さめです

完成車はMY26でSUB CROSS 30、MY25にはSUBCROSS 30・40・50 MENが展開されました。専用キックスタンドにも対応するため、街中で停める場面の多い使い方に合わせられます。最初のスポーツバイクとして選ぶ人にも、ロードバイクやマウンテンバイクのセカンドバイクとしてもおすすめできるSCOTTの自転車です。

自転車の専門店 バイクキング
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ジュニアバイク

ジュニアバイクの製品画像

項目 内容
モデル名 ジュニアバイク
カテゴリー ジュニア(キッズ)
用途・対象 子供〜ジュニア向け
フォーク形式 フル/リジッド混在
グレード展開 SCALE/SPARK等多数

「ジュニアバイク」は、SCOTTが大人モデルの設計思想をそのまま子ども向けサイズへ落とし込んだシリーズです。公式のカテゴリー名はJUNIORで、20〜27.5インチのサイズが揃います。

24インチクラスにはフロントサスペンション付きのSCALE 600・400・200と、サスペンションを持たないSCALE 24 RIGIDやSCALE 20 RIGIDが並びます。27.5インチクラスに用意されるのは、フルサスペンションのSPARK RC 700やSPARK 700、GENIUS 700、RANSOM 600・400です。

サイズ選びは身長が基準になりますが、走る場所によっても変わります。舗装路と公園が中心ならリジッドフォークのモデル、親と同じトレイルを走るならサスペンション付きのモデルという分け方が現実的です。親子で同じ山を走りたい家庭や、キッズレースを目指す子どもにおすすめのSCOTTの自転車です。

まとめ

この記事では、SCOTTの成り立ちと独自テクノロジーを解説し、現行の自転車をカテゴリーごとに全モデル比較しました。軽量カーボンのHMX/HMFとIMP、レースで磨いたTWINLOCや内装サスペンションが、ロードバイクとマウンテンバイクを一本の線でつないでいます

選び方は、走る路面から絞り込むのが早道です。舗装路が中心なら平坦重視のFOIL RC、総合力のADDICT RC、快適性のADDICT、入門向けのSPEEDSTERという順で候補が並びます。未舗装路が混じるならADDICT GRAVEL、山を走るならXC系かトレイル・エンデューロ系か、グラビティ系かでカテゴリーが決まります。

フレームサイズやジオメトリーは、カタログの数字だけでは合うかどうか判断できません。スコットジャパンの販売店検索で正規取扱店を探し、実車にまたがって試乗してから決めると失敗が減ります。SCOTTの自転車選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

学生のころから自転車に親しみ、これまで複数ブランドのロードバイクやクロスバイクを実際に購入して乗り比べてきました。各モデルの機能や乗り味、選び方の違いを実購入者の目線で整理し、何を基準に選べばいいか迷う方に向けて『サイクルセレクト』を運営しています。

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