【デローザ】自転車の全モデル比較|おすすめはどれ?種類と違いを解説

  • デローザの自転車に憧れはあるけれど、モデルが多すぎてどれを選べばいいかわからない
  • カーボンとチタンとスチールで、乗り味や使える場面がどう違うのか知りたい
  • 自分のレベルや走り方に合うデローザのモデルはどれ?

「デローザ」は1953年創業のイタリア・ミラノ近郊を本拠地とする自転車ブランドで、ピナレロやコルナゴと並ぶ名門としてサイクリストに支持されています。カーボンだけでなくチタンやスチールの金属フレームを現在も作り続ける製造力と、ミラノの工房で1台ずつ塗り上げるハンドペイント仕上げに定評があります

自転車は自分のレベルや走る路面に合わないモデルを選んでしまうと、走りやすさや疲労の残り方、乗る頻度への影響も大きいものです。長く付き合える1台に出会うためにも、デローザの自転車は各モデルの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、デローザの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行の自転車を全モデル比較します。用途別のおすすめモデルも紹介しますので、デローザの自転車が気になっている人はぜひチェックしてください。

タップできる目次

デローザとはイタリアの職人技を受け継ぐ自転車ブランド

デローザは1953年にイタリアで生まれた自転車ブランドで、ミラノ近郊のクサーノ・ミラネーゼに本拠地を構えています。ロードレースの最前線で名前を上げた歴史を持ちながら、現在も創業家が経営を引き継ぎ、フレームを1台ずつ仕上げる体制を守っています

デローザの自転車がほかのブランドと大きく違うのは、扱う素材の幅です。カーボンのレーシングフレームを開発しながら、チタンとスチールの金属フレームを今も現行ラインナップに並べており、素材から乗り味を選べます

日本では株式会社日直商会がDE ROSA JAPANとして正規輸入を担当し、全国の正規ディーラーで購入できます。実車を見ながら相談できる販売網が整っているため、初めてデローザの自転車を検討する人でもサイズ選びで迷いにくい環境です

デローザのブランドコンセプト

「自転車はまだ改善の余地がある」という創業者ウーゴ・デ・ローザ氏の言葉が、デローザのものづくりの軸になっています。速さを突き詰める姿勢と、所有する喜びを両立させる考え方が、現行の全モデルに共通しています。

デローザは自転車を工業製品としてだけでなく、造形物としても仕上げるブランドです。ハンドペイント塗装の色の深み、チタンやスチールのパイプが描くシルエット、ヘッドチューブに置かれたハートのエンブレムまで含めて、1台の完成度と捉えている点が特徴です。

そのためデローザの自転車は、スペック表の数値だけで評価が決まりません。実車を目の前にしたときの質感や仕上げの丁寧さが、購入後の満足度を大きく左右します

デローザの歴史・創業背景

デローザの歴史は、1953年に19歳のウーゴ・デ・ローザがミラノで自転車製作を始めたところから動き出しました。創業当初から選手のためのフレーム作りに取り組み、レースの現場で少しずつ評価を積み上げていきます。

転機は1972年です。当時の絶対王者エディ・メルクスの専属メカニックに指名され、デローザの名は一気に世界へ広がりました。以降もプロ選手のバイクを手がけ続け、イタリアを代表する自転車ブランドとしての地位を固めています。

現在は創業者の息子であるダニロとクリスティアーノが事業を継承し、ミラノ近郊クサーノ・ミラネーゼの工房を拠点にしています。70年以上にわたって積み上げてきた技術は、現行モデルのカーボン成形やチタン加工にそのまま息づく財産です

デローザの特徴・強み

デローザのアイコンであるハートのエンブレムは、デザインとして描き起こされたものではありません。1973年にフレームを軽量化する目的でラグ(パイプ同士を接合する継手)へ穴を開けたところ、その形がハートに見えたことが由来です。偶然生まれた形が、そのままブランドの象徴になりました。

強みの1つは、素材を選ばない製造力です。カーボン、チタン、スチール、アルミの4素材を扱えるため、レース向けの軽量フレームから一生使う前提の金属フレームまで、同じブランドの中で選択肢が完結します

もう1つの強みは、プロチームへの供給で鍛えられたレーシング性能です。デローザは実戦で使われるフレームを開発し続けており、そこで得た剛性設計やジオメトリ(フレーム各部の寸法や角度の設計)の知見が、エントリーモデルまで下りてきています

デローザの評判・日本での購入環境

デローザの自転車は日本国内でも正規輸入代理店を通じて流通しており、全国のディーラーで購入からアフターサービスまで受けられます。フィッティングを受けながらサイズを決められる点は、海外ブランドを選ぶうえで大きな安心材料です

評判の面では、走行性能と同じくらい塗装や仕上げの美しさが話題になるブランドです。ヘッドチューブのハートエンブレムはオーナーの満足度に直結する要素で、所有してから愛着が増していくという声も多く見られます

デローザにはオーナーズクラブがあり、購入後もイベントやツーリングを通じてほかのオーナーと交流できます。乗るだけで終わらない楽しみ方が用意されている点も、長く付き合えるブランドである理由です。

デローザの機能とテクノロジー

デローザの自転車に投入されている技術は、素材の作り分けとデザインの2軸に整理できます。カーボンの積層やチタンの成形といった走りを支える部分と、Pininfarinaとの協業や手塗り塗装という外観を作る部分の両方に、独自の手法を持っています。

各モデルの性格の違いは、ここで紹介する技術のどれをどこまで使っているかで決まる部分です。デローザの自転車を比較する前に押さえておくと、モデルごとの立ち位置が明確になります。

デローザの自転車で乗り味と外観を作り分けている代表的な技術・デザインは、以下の5つです。

  • 3種類のカーボンクロスレイアップ
  • 3Dプリンテッド チタンリアエンド
  • Pininfarinaとのデザインコラボレーション
  • ハンドペイント塗装とクオーレ(ハート)エンブレム
  • BLACK LABEL(オーダーメイドプログラム)

3種類のカーボンクロスレイアップ

カーボンフレームは、シート状のカーボンクロスを型に重ねて成形します。デローザはこの積層(レイアップ)を1種類のクロスで通さず、部位ごとに繊維の太さを変える手法が特徴です。

フラグシップのSETTANTAでは、リアトライアングルとシートチューブに繊維の束が太い12Kカーボンクロスを使い、フロント側へ向かって細い1Kカーボンへ段階的にフェードさせています。太い繊維は大きな入力を受け止め、細い繊維は緻密に積層できるため、部位に応じた性格を作り分けられます

デローザがレイアップを使い分ける狙いは、剛性が必要な場所と快適性が必要な場所を1本のフレームで両立させることです。ペダリングの力は逃さず、路面からの細かな振動は角を丸めて伝えるため、長い距離を走っても疲れが溜まりにくくなります

3Dプリンテッド チタンリアエンド

デローザのチタンフレームは、後輪を挟み込むリアエンドにレイノルズ製の3Dプリンター成形パーツを採用しています。金属粉を積層して造形する製法により、削り出しや溶接では作れない中空構造や複雑な形状の実現が可能です

ANIMA・HERA・TRENTA・TITANIO-Xといったチタン系モデルに横断して使われており、ディスクブレーキ台座まわりの形状も自由に設計できます。素材を必要な箇所にだけ配置できるため、強度を確保しながら余分な重量を削れます

ディスクブレーキは制動時にフレーム後端へ大きな力がかかるものです。デローザの3Dプリンテッド チタンリアエンドは、その負荷を受け止める剛性とチタンらしい軽さを同時に成立させており、ブレーキング時のよれを抑えて安定した減速につながります

Pininfarinaとのデザインコラボレーション

Pininfarinaは、フェラーリをはじめとする自動車デザインで知られるイタリアのデザインハウスです。デローザはPininfarinaと協業し、SETTANTAやMETAMORPHOSISといったモデルの造形を共同で手がけています。

空力を意識したチューブ形状と、見た目の伸びやかさを同じテーブルの上で設計できるのが協業の利点です。性能を優先すると外観が武骨になりがちなロードバイクにおいて、デローザは両立の落としどころを外部のデザイン視点を入れて探っています。

その結果、デローザの自転車は速さを追ったモデルでも、駐輪しているときの佇まいが美しく仕上がります。乗る時間と同じくらい、眺める時間や写真に残す満足感を大切にしたい人には価値のある部分です。

ハンドペイント塗装とクオーレ(ハート)エンブレム

デローザのフレーム塗装は、ミラノの塗装工房で職人が1台ずつ塗り上げるハンドペイント仕上げです。工程を機械化せず、色を重ねる回数や磨きの度合いを人の手で調整しています。

量産塗装では出しにくい発色の深さやメタリックの粒立ちが、デローザのフレームでは実車を見た瞬間に伝わります。ヘッドチューブに輝くクオーレ(ハート)エンブレムも、塗装面の仕上がりと合わさって存在感を放つ部分です。

塗装は性能の数値には表れませんが、所有満足度に直結する要素です。同じ性能なら見た目で選びたい人、長く手元に置く前提で自転車を選ぶ人にとって、デローザのハンドペイントは大きな決め手になります

BLACK LABEL(オーダーメイドプログラム)

BLACK LABELは、乗り手の身体に合わせてフレームを製作するデローザのオーダーメイドプログラムです。スチール、チタン、アルミ、カーボンの4素材から選べます。

カスタムサイズとカラーオーダーの両方に対応しており、既製サイズでは合わない体格の人でも自分の寸法でフレームを作れます。塗り分けやロゴの色まで指定できるため、仕上がりは市販モデルとまったく違う1台です。

身長が高すぎる、あるいは低すぎてサイズが合わないという理由でイタリアンブランドを諦めてきた人にとって、BLACK LABELは現実的な選択肢です。デローザの技術をそのままに、自分専用の寸法で組める点が最大の利点になります

デローザの全モデルの種類を比較

ここからはデローザの自転車の現行モデルを比較します。カーボンのレーシング系を先頭に、チタン系、グラベル系、街乗り向けの順に並べているため、上から読むだけでブランド内の格付けと用途の広がりがつかめる構成です。

まず全モデルを一覧できる比較表を掲載し、そのあとに各モデルの詳細を解説します。フレーム素材と位置づけ、適正シーンの3点を見比べると、自分に必要な自転車の方向性が絞り込めます

スクロールできます
モデル名 フレーム素材 位置づけ 適正シーン 販売形態 最大タイヤクリアランス
SETTANTA カーボン レーシングフラグシップ ロードレース フレーム/完成車 32mm
MERAK カーボン ハイエンドレーシング ヒルクライム フレームのみ
NEW IDOL カーボン 主力オールラウンド オールラウンド フレーム/完成車 34C
838 カーボン エントリーレーシング ロングライド フレーム/完成車 30mm
ANIMA チタン メタルフラグシップ ロングライド〜ヒルクライム フレームのみ
TRENTA チタン アニバーサリー ロード フレームのみ 30mm
TITANIO-X チタン(フォークはカーボン) ハイブリッド ロード/グラベル フレームのみ 35mm
HERA チタン チタングラベル グラベル フレームのみ 40mm
SPIDER カーボン カーボングラベル グラベル フレームのみ 44C
COLLEZIONE ACCIAIO スチール ヘリテージ ヘリテージロード フレームのみ
METAMORPHOSIS スポーツユーティリティ 街乗り 完成車のみ

SETTANTA

SETTANTAの製品画像

項目 内容
モデル名 SETTANTA
フレーム素材 カーボン
サイズ展開 42.5〜56.5cm(8サイズ)
位置づけ レーシングフラグシップ
特徴的な技術 12K/1Kフェード積層

「SETTANTA」は、デローザが創業70周年を記念して開発したレーシングフラグシップです。モデル名はイタリア語で70を意味し、創業者ウーゴ・デ・ローザ氏が最後に監修したモデルとして知られています。

フレーム重量は54.5サイズで730gに収まり、リアトライアングルとシートチューブの12Kカーボンクロスをフロントへ向けて1Kへフェードさせる積層で、剛性と快適性を部位ごとに作り分けています。42.5〜56.5cmの8サイズはそれぞれジオメトリを最適化しており、装着できるタイヤは32mm幅までです。

プロチームのVF Group-Bardiani CSF-Faizaneへ供給されており、レースの現場で性能が裏づけられているフレームです。踏み込んだ力がロスなく前に出る一方でフレーム剛性は高く、のんびり流す用途では硬さを感じます

デローザのSETTANTAは、レースやヒルクライムイベントで順位を狙うライダーにおすすめの自転車です。8サイズ展開のため、小柄な人から長身の人まで体格に合わせやすくなっています

MERAK

MERAKの製品画像

項目 内容
モデル名 MERAK
フレーム素材 カーボン
サイズ展開 43〜56cm(7サイズ)
位置づけ ハイエンドレーシング
特徴的な技術 ハンドペイント塗装

「MERAK」は、2000年の世界選手権優勝に貢献した名跡を受け継ぐデローザのハイエンドレーシングモデルです。エアロ形状を強調しないオーソドックスな造形で、軽さとコントロール性で勝負するキャラクターに振っています。

軽量なカーボンフレームと登坂で扱いやすい剛性バランスにより、勾配が続く場面でもペースを保ちやすい仕上がりです。電動と機械式のどちらのコンポーネント(変速機やブレーキなどの駆動系パーツ一式)にも対応し、サイズは43〜56cmの7サイズから選べます。フレームの最大許容重量は90kgです。

外観ではミラノの塗装工房が仕上げるハンドペイントの大胆なグラフィックが目を引きます。販売はフレーム単体のみのため、ホイールやコンポーネントは自分で組み合わせる前提になります

ヒルクライムや起伏の多いコースを主戦場にする人、クラシックな佇まいのレーシングバイクを探している人にMERAKはおすすめです。

NEW IDOL

NEW IDOLの製品画像

項目 内容
モデル名 NEW IDOL
フレーム素材 カーボン
サイズ展開 43〜51cm(4サイズ)
位置づけ 主力オールラウンド
特徴的な技術 フル内装コックピット

「NEW IDOL」は、STYLISH & VALUE FOR MONEYを掲げるデローザの主力オールラウンドモデルです。初代IDOLから続く弓なりのトップチューブを受け継いでおり、遠目にもデローザとわかる外観に仕上がっています。

旧型から約300gの軽量化を果たし、カーボン製エアロハンドルのVISION METRON AERO ACRとFSA NS SMR-IIステムを組み合わせたフル内装コックピットでケーブル類を完全に隠しています。UDH(多くのメーカーで共通化されたディレイラーハンガー規格)に対応し、ホイールは2-WAY FIT対応でチューブレスタイヤにも対応可能です。

完成車はSHIMANO 105 Di2とULTEGRA Di2の2グレードが用意され、ULTEGRA Di2仕様は51サイズで8.0kgに収まります。ただしサイズ展開は43〜51cmの4サイズと幅が狭く、大柄なライダーには選択肢が限られます

デローザの1台目に完成車で手に入れたい人、通勤からロングライドまで幅広くこなせる自転車を求める人におすすめのモデルです。

838

838の製品画像

項目 内容
モデル名 838
フレーム素材 カーボン
サイズ展開 46〜56cm(5サイズ)
位置づけ エントリーレーシング
特徴的な技術 ケーブルフル内装

「838」は、すべてのサイクリストへ快適な乗り心地を届けることをテーマに開発された、デローザのエントリーカーボンフレームです。ブランドの入口を担う位置づけながら、走りはレーシングモデルの系譜に連なります。

タイヤは30mm幅まで対応するため、荒れた舗装路では空気圧を下げて突き上げを和らげられます。ケーブルはフレーム内部を通すフル内装で、FSA SRSシステムのヘッドパーツと組み合わせて配線の露出を抑えた仕上がりです。サイズは46〜56cmの5サイズです。

完成車はSHIMANO 105 Di2とCampagnolo CHORUSの2仕様から選べます。イタリアンブランドで駆動系まで揃えたい人はCHORUS仕様を、変速性能とメンテナンス性を重視する人は105 Di2仕様を選ぶと満足しやすい構成です。

初めてのカーボンロードにデローザを選びたい人、ロングライドで疲れを溜めたくない人には838がおすすめです。

ANIMA

ANIMAの製品画像

項目 内容
モデル名 ANIMA
フレーム素材 チタン
サイズ展開 44〜55cm(10サイズ+カスタム)
位置づけ メタルフラグシップ
特徴的な技術 3Dプリントリアエンド

「ANIMA」は、イタリア語で魂を意味する名前を持ち、デローザのメタルフレームのフラグシップに位置づけられます。チタン加工で積み上げた30年の経験に加え、BLACK LABELのテーラーメイド技術が投入されています。

金属フレームとは思えない軽さと、チューブのしなりを残した剛性バランスが持ち味です。リアエンドにはレイノルズ製3Dプリンター成形パーツを使い、ディスクブレーキの制動力をしっかり受け止めます。サイズは44〜55cmの10サイズにカスタムサイズを加えた展開で、フレームの最大許容重量は90kgです。

チタン特有の粘りがあるため、長距離を走っても路面の突き上げが体に残りにくくなっています。一方で販売はフレーム単体のみで、完成車をそのまま持ち帰る手軽さはありません

ロングライドやヒルクライムを快適にこなしたい人、年単位で長く乗り込む前提でチタンを選びたい人にANIMAはおすすめです。

TRENTA

TRENTAの製品画像

項目 内容
モデル名 TRENTA
フレーム素材 チタン
サイズ展開 44〜51cm(4サイズ)
位置づけ アニバーサリー
特徴的な技術 ワイヤレス専用設計

「TRENTA」は、チタンフレームのTITANIOが1994年のジロ・デ・イタリアを制してから30年を記念したデローザのアニバーサリーモデルです。モデル名はイタリア語で30を意味します。

カラーはUGO BLUEとGEWISSの2色で、いずれもデローザの歴史を背負った特別な設定です。細身でスッキリまとめたヘッドチューブまわりと、一見してチタンとは気づかせない仕上げが外観の特徴で、リアエンドにはレイノルズ製3Dプリンター成形パーツを採用しています。

ブレーキホースの内装をあえて採用しない設計で、変速はワイヤレスコンポーネント専用として割り切っています。組み付けや整備の手間は減りますが、ケーブルを完全に隠したい人の好みには合いません。サイズは44〜51cmの4サイズです。

デローザの歴史に思い入れがある人、記念モデルとしての価値も含めて所有したい人におすすめの自転車です。

TITANIO-X

TITANIO-Xの製品画像

項目 内容
モデル名 TITANIO-X
フレーム素材 チタン(フォークはカーボン)
サイズ展開 45〜55cm(5サイズ)
位置づけ ハイブリッド
特徴的な技術 ヘッド部ブレーキホース内装

「TITANIO-X」は、装着するタイヤとホイール次第でロードにもグラベル(未舗装路)にも姿を変える、デローザのハイブリッドモデルとして企画されました。チタンフレームにカーボンフォークを組み合わせた構成で、路面を選ばず走れます

タイヤクリアランスは35mmまで確保されており、細いタイヤで舗装路を流す使い方から、太いタイヤで林道へ分け入る使い方まで1本のフレームでまかなえます。ブレーキホースはヘッド部で内装化され、トップチューブ上面の前方にはバッグ類を固定できるアクセサリー台座も備えた設計です。

リアエンドはレイノルズ製3Dプリンター成形で、ディスクブレーキ運用でも剛性が不足しません。サイズは45〜55cmの5サイズで、標準的な体格のライダーをカバーする設定です。

舗装路も未舗装路も1台で走りたい人、バイクパッキングやロングツーリングを見据えている人にはTITANIO-Xがおすすめです。

HERA

HERAの製品画像

項目 内容
モデル名 HERA
フレーム素材 チタン
サイズ展開 49〜58cm(5サイズ+カスタム)
位置づけ チタングラベル
特徴的な技術 3Dプリントリアエンド

「HERA」は、ギリシア神話の女神の名を冠したデローザのチタングラベルバイクとして開発されました。チタンの軽さと強さをオフロードで活かす狙いで設計されており、タフさを前面に出したキャラクターに仕上げています。

40mm幅までのタイヤに対応するため、砂利道や荒れた林道でも接地感を保ったまま走り続けられます。ケーブルはフル内装、ボトムブラケットはBB386(86.5×46mmの幅広規格)を採用しており、ペダリング時のフレーム剛性も十分です。リアエンドはほかのチタン系モデルと同じくレイノルズ製3Dプリンター成形です。

サイズは49〜58cmの5サイズにカスタムサイズを加えた展開で、体格に合わせて細かく詰められます。ただし規格サイズの下限が49cmのため、小柄なライダーはカスタムオーダー前提になります

荒れた路面を長い時間走るグラベルライダー、金属フレームの耐久性を重視する人にはHERAがおすすめです。

SPIDER

SPIDERの製品画像

項目 内容
モデル名 SPIDER
フレーム素材 カーボン
サイズ展開 46〜59cm(6サイズ)
位置づけ カーボングラベル
特徴的な技術 多数のアイレット

「SPIDER」は、グラベルシーンでも美しさを譲らないという考えから生まれたデローザのカーボングラベルモデルです。北イタリアのオフロードでテストを重ねて仕上げられています。

フレーム重量は900gと軽く、44Cまでの太いタイヤを飲み込むクリアランスを備えます。ケーブル内装とSRSシステムのヘッドセット、BB386のボトムブラケットに加えて、ボトルやバッグを増設できるアイレット(取り付け用のネジ穴)も多数配置され、荷物を積んだ長距離走行にも対応できる仕様です

ジオメトリはロード設計をベースにしているため、グラベルバイクとしては身のこなしが軽快です。その分、極端に荒れた路面で安定性を最優先する用途ではチタンのHERAに分があります。サイズは46〜59cmの6サイズと幅広く用意されています。

軽さを重視するグラベルライダー、ロードバイクの感覚のまま未舗装路へ踏み込みたい人にSPIDERはおすすめです。

COLLEZIONE ACCIAIO

COLLEZIONE ACCIAIOの製品画像

項目 内容
モデル名 COLLEZIONE ACCIAIO
フレーム素材 スチール
サイズ展開 48〜61cm(1cm刻み)
位置づけ ヘリテージ
特徴的な技術 1960年代ロゴ復刻

「COLLEZIONE ACCIAIO」は、1953年から1990年代初頭にかけてデローザが作り続けた象徴的なスチールフレームへのオマージュとして、当時の姿を再現したヘリテージコレクションです。

細身のスチールパイプがもたらす素直な操縦性で、路面が荒れても挙動が乱れにくい走りをします。ヘッドチューブとダウンチューブには1960年から1968年に使われた歴史的なロゴを再現し、往時の雰囲気をそのまま現代のフレームに持ち込んでいます。

カラーはRedとBlue、Champagneの3色展開で、Champagneはチェーンステーとシートステーへのクロームメッキ仕上げが特徴です。サイズは1cm刻みで細かく用意されるため、既製フレームでも身体に合わせ込みやすい設計です

クロモリ(クロムモリブデン鋼のスチールフレーム)の佇まいに惹かれる人、ヴィンテージのデローザに憧れを持つ人には、COLLEZIONE ACCIAIOをおすすめします。

METAMORPHOSIS

METAMORPHOSISの製品画像

項目 内容
モデル名 METAMORPHOSIS
フレーム素材
サイズ展開 49/54/56cm(3サイズ)
位置づけ スポーツユーティリティ
特徴的な技術 アルファイン8段+ベルト

「METAMORPHOSIS」は、ロードバイクでもシティバイクでもないスポーツユーティリティバイクとして企画された、デローザの異色のモデルです。Pininfarinaが監修したデザインにより、街の中でも視線を集める佇まいに仕上がっています

駆動系はSHIMANO ALFINEの内装8段変速とベルトドライブの組み合わせで、停車中でも変速でき、チェーンの注油も不要です。ベルトは油を使わないため、パンツの裾を汚さずに乗れます。制動はディスクブレーキで、雨の日でも制動力が落ちにくい構成です

サイズは49〜56cmの3サイズが用意されています。変速は8段に限られるため、急勾配を長く登る使い方や高速巡航を求める走り方には向きません

日常の移動をデザイン性の高い自転車で楽しみたい人、人と被らない1台を探している人にMETAMORPHOSISはおすすめです。

まとめ

この記事では、デローザの歴史や独自テクノロジーを解説し、現行の自転車を全モデル比較しました。カーボンのレーシング系、チタンの長く乗れる金属系、スチールのヘリテージ系、グラベルと街乗りのユーティリティ系という4方向に整理すると、候補が一気に絞り込めます

レースで速さを求めるならSETTANTAかMERAK、初めてのデローザならNEW IDOLか838が扱いやすい選択です。長い年月をかけて乗り込むつもりならANIMAやTRENTA、未舗装路まで走るならSPIDERやHERA、TITANIO-Xが候補に入ります。既製サイズが合わない場合は、BLACK LABELでフレームをオーダーする方法も残されています。

デローザの自転車は全国の正規ディーラーで実車を確認でき、フィッティングを受けながらサイズを決められる環境です。気になるモデルが絞れたら、試乗や相談に足を運んでみてください。この記事がデローザ選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

学生のころから自転車に親しみ、これまで複数ブランドのロードバイクやクロスバイクを実際に購入して乗り比べてきました。各モデルの機能や乗り味、選び方の違いを実購入者の目線で整理し、何を基準に選べばいいか迷う方に向けて『サイクルセレクト』を運営しています。

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