【オルベア】自転車の全モデル比較|ロードからMTB・eバイクまで違いを解説

  • オルベアの自転車は種類が多くて、どのモデルを選べばいいかわからない
  • ロードもMTBも扱っているけれど、モデルごとに何が違うのか知りたい
  • 初めてのスポーツ自転車でも失敗しないオルベアのモデルはどれ?

「オルベア」は1840年創業のスペイン・バスク地方を拠点とする総合自転車メーカーで、ロードからMTB、eバイクまでを自社で手がける欧州有数の自転車ブランドです。カテゴリーごとに用意された専用設計のフレームと、カスタムオーダー「MyO」による1台ごとの作り分けに定評があります

自転車は自分の走る路面や用途に合わないモデルを選んでしまうと、走りやすさや乗る頻度、上達のペースにも影響します。買った1台に長く乗り続けるためにも、オルベアの自転車は各モデルの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です

この記事では、オルベアの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行の自転車を全モデル比較します。カテゴリー別のおすすめモデルも紹介しますので、オルベアの自転車が気になっている人はぜひチェックしてください。

タップできる目次

オルベアとはスペイン・バスク発の総合スポーツ自転車ブランド

オルベア(ORBEA)は、スペイン・バスク地方を拠点に1840年から続く総合スポーツ自転車ブランドです。ロードバイクからグラベルバイク、マウンテンバイク、eバイクまでを自社で設計し、いずれのカテゴリーにも専用のフレームを用意しています。

企業の形態も特徴的で、従業員が出資して経営に参加する協同組合として運営されています。バスクの本社工場で組み立てと品質テストを行い、レースの現場で得た知見を市販モデルへ反映する体制が続いてきました。

オルベアのブランドコンセプト

オルベアは「本物を求めるサイクリストへ贈る、特別な1台」という考え方を掲げ、機能性と品質を伴った自転車をすべてのジャンルで供給する方針を取っています。用途を絞り込んだ専用設計を並べることで、乗り手が目的から選び切れるラインナップです

同じORCAという名前の中にもOMXとOMRという2つのフレームグレードがあり、狙う走りに合わせて中身を変えられます。カラーやパーツサイズを指定できるカスタムオーダー「MyO」も、既製の完成車を買ってから組み替える手間を減らすための仕組みです

カテゴリーとグレードの両方で選択肢が用意されているため、オルベアの自転車は「まず用途、次に素材と仕上げ」という順番で絞り込めます。初めてスポーツ自転車を買う人でも、走る場所さえ決まっていれば候補は数モデルまで自然と狭まります

オルベアの歴史・創業背景

オルベアは1840年、スペイン・バスク地方でオルベア兄弟が武器と鋼管の製造を始めたことに端を発するブランドです。金属加工で培った技術を土台に、1920年には自転車製造へと事業の柱を移しました。

180年以上の歴史を積み重ね、現在はスペイン最大規模の総合自転車メーカーとして知られています。バスクの本社工場では組み立てと各種テストを続けており、設計から出荷までを自社の目の届く範囲に収めている点が特徴です

自転車製造へ転換してから100年以上、オルベアはロードレースの現場に機材を供給し続けてきました。長い歴史を持つブランドだからこそ、フレーム形状の刷新やグレード整理といった変更も、過去の設計との連続性を保ったまま進められています。

オルベアの特徴・強み

オルベアの強みは、カスタムオーダー「MyO」による1台ごとの作り分け、フレームグレードを明確に分けた製品設計、自社グループのホイールブランドOQUOとの組み合わせという3点に集約されます。既製の完成車を並べるだけでなく、乗り手側の条件に合わせて仕上げを変えられる点が、オルベアの製品づくりの軸です

フレームグレードはカーボン上位のOMX、セカンドグレードのOMR、そして型番の頭にHが付くアルミという3階層です。同じモデル名でも素材と積層設計が変わるため、狙う走りに合わせて中身を選び分けられます

プロチームへの供給実績も長く、レースで使われた形状や剛性バランスは、市販モデルへ順に反映されてきました。オルベアの自転車には、競技用として検証された設計がグレードを問わず共有されています

オルベアの日本での展開

オルベアの日本市場への本格参入は、2019年にサイクルクリエーションと国内正規輸入代理店契約を結んだところから動き出しました。2025年には「オルベア・ジャパン」が設立され、国内でのラインナップ拡充とサポート体制の整備が進んでいます。

現在国内で正規流通しているのは、ロードバイクとグラベルバイク、マウンテンバイク、eバイクの各カテゴリーです。eバイクのGAINは日本の法規に合わせてアシストが24km/hで終了する仕様で導入されており、公道でそのまま乗れる状態で販売されます

購入とサポートは正規取扱店を通す形になり、サイズ選びやMyOのオーダーも店頭で相談できます。オルベアの自転車を検討するなら、実車のサイズを確認できる正規取扱店に足を運ぶのが確実です

オルベアの機能とテクノロジー

オルベアの自転車は、同じモデル名でも素材とグレードによって性格が変わります。カタログの型番やオプションの意味がわかると、候補を数モデルまで一気に絞り込めるようになります

カスタムオーダーのMyO、OMX/OMRのフレームグレード、グループ内ブランドOQUOのホイール、ステム一体型のOCコックピット、そしてeバイクのアシスト設計が、オルベアの自転車を特徴づける中心的な技術です。

オルベアの自転車を特徴づける代表的な機能・テクノロジーは、以下の5つです。

  • MyO|1台ごとに色とサイズを選べるカスタムオーダー
  • OMX/OMRカーボン|2段階に整理されたフレームグレード
  • OQUO|オルベアグループが手がけるカーボンホイール
  • OCコックピット|ステム一体型ハンドルによる空力と軽量化
  • RSチューン|eバイクを「操る楽しさ」に振ったアシスト設計

MyO|1台ごとに色とサイズを選べるカスタムオーダー

MyOは、オルベアが用意しているカスタムオーダープログラムです。フレームカラーやロゴ、アクセントカラーを注文時に指定でき、同じモデルでも1台ごとに違う仕上がりにできます

選べる範囲は見た目にとどまりません。ステム長やハンドル幅、クランク長といったフィッティングに関わるパーツサイズまで指定でき、ダウンチューブにオーナーネームを入れることも可能です。納車された時点で、自分の体格に合った状態から乗り始められます

完成車を買ってからハンドルやステムを交換する手間が省けるため、体格が標準的なサイズから外れているライダーほどMyOの効果は大きくなります。オルベアの自転車を長く乗る前提で選ぶなら、最初からMyOで詰めておく買い方がおすすめです

OMX/OMRカーボン|2段階に整理されたフレームグレード

OMXとOMRは、オルベアがカーボンフレームに与えている2つのグレード名です。上位のOMXとセカンドグレードのOMRでは使用するカーボン素材と積層設計が異なり、同じモデル名でも重量と走りの性格が変わります

例えばORCAでは、OMXが53サイズで750g、OMRが1030gとされています。280gの差は登りではっきり体感できる一方、OMRでもフレーム形状とジオメトリーは共通のため、車体の素性そのものは変わりません。

アルミフレームのモデルには型番の頭にHが付き、カーボンのMやOMXと見分けられるようになっています。オルベアのカタログを見るときは、モデル名の後ろに続くこの記号を先に確認するのが近道です

OQUO|オルベアグループが手がけるカーボンホイール

OQUOは、オルベアグループから生まれたホイールブランドで、独自設計のカーボンリムを採用しています。完成車へ最初から組み合わされる形で供給され、フレームとの相性を含めて詰められた状態で届く点が利点です

上位グレードではリム面のカラーを選べ、MyOで指定したフレームカラーと揃えられる点も特徴です。本社工場の試験機でインパクトや変形、ねじれのテストを通しており、レースで想定される負荷に耐える設計が採られています

ホイールを後から買い替える前提で完成車を選ぶ必要が薄く、納車された状態から素性の良い足回りで走り出せます。オルベアの上位モデルを選ぶ理由のひとつが、OQUOのホイールが最初から組まれている点です。

OCコックピット|ステム一体型ハンドルによる空力と軽量化

OCコックピットは、オルベアが自社で手がけるハンドルまわりのパーツ群です。2026年モデルのORCAではステム一体型ハンドル「OC SH RA10」が採用され、ステム100mm/ハンドル幅380mmの仕様で313gに収まっています。

ステムとハンドルを一体で成型すると接合部の金具が減り、ケーブル類をフル内装で通せる設計です。前面に出っ張る部品が少なくなる分だけ空気抵抗が減り、ハンドルまわりの見た目もすっきりした印象になります

ORCA AEROではハンドルサイズが多数用意され、スペーサーやシートポストのオフセット違いと組み合わせてポジションを詰められます。一体型は後からステム長だけを変えにくいため、オルベアの上位ロードを選ぶときは購入前のフィッティングが重要です

RSチューン|eバイクを「操る楽しさ」に振ったアシスト設計

オルベアのeバイクは、モーター出力の数値を競うのではなく、車体の挙動とアシストの出方を合わせ込む方向でチューニングされています。ペダルを踏んだときのアシストの立ち上がりを、フレームのジオメトリーやサスペンションの動きと揃える考え方です。

WILD LTではDJI Avinoxの大きなトルクを低重心のフレーム設計と組み合わせ、加速の強さが車体の落ち着きを崩さないようにまとめられています。GAINでは「Enough Power」という言葉どおり、必要な分だけ足す設計思想が採られ、主役はライダー自身の脚です

日本仕様のeバイクはアシストが24km/hで終了する法規対応となるため、そこから上の速度域では車体の素性がそのまま出ます。オルベアのeバイクが車体側の作り込みを重視しているのは、アシストが切れた後も気持ちよく走らせるためです。

オルベアの自転車全モデルの種類と違いを比較

オルベアの自転車は、走る路面と目的でカテゴリーがはっきり分かれています。ロードバイクとグラベルバイク、マウンテンバイク、eバイクの4グループに分けて、グループごとの比較表とモデル解説を順に紹介します。

掲載しているのは、日本国内で正規流通が確認できた現行モデルのみです。まずは自分の走る場所に該当するグループの比較表を見て、そこから各モデルの詳細へ進むと選びやすくなります。

オルベアの自転車は用途によって4つのグループに分かれるため、以下のカテゴリ別に解説します。

  • ロードバイク・TTバイク
  • グラベルバイク
  • マウンテンバイク
  • eバイク

ロードバイク・TTバイク

舗装路を走るためのグループで、軽さのORCA、速さのORCA AERO、競技専用のORDU、快適性のAVANTという役割分担になっています。同じロードバイクでも狙う速度域と乗車姿勢が異なるため、比較表でフレーム素材と重量、タイヤクリアランスを見比べてから、各モデルの詳細を確認してください。

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モデル名 カテゴリー フレーム フレーム重量 タイヤクリアランス 想定シーン
ORCA 軽量オールラウンドロード OMXカーボン/OMRカーボン OMX 750g/OMR 1,030g ヒルクライム〜オールラウンド
ORCA AERO エアロロード OMXカーボン 約900g 37mm 平坦・高速巡航
ORDU TT/トライアスロン OMXカーボン TT/トライアスロン競技
AVANT エンデュランスロード アルミ(トリプルバテッド)+カーボンフォーク 35mm(泥除け併用32mm) ロングライド/通勤

ORCA

ORCAの製品画像

項目 内容
モデル名 ORCA
カテゴリー 軽量オールラウンドロード
フレーム OMXカーボン/OMRカーボン
特徴スペック フレーム重量OMX 750g/OMR 1,030g
想定シーン ヒルクライム〜オールラウンド

「ORCA」は、オルベアのロードラインの中核を担う軽量オールラウンドロードで、第7世代へと進化した最新モデルです。上りで効く軽さと、下りや高速域での安定感を同時に狙った性格づけです

OMXフレームは53サイズで750g、セカンドグレードのOMRでも1030gという水準に収まり、最上位仕様の完成車重量は6.7kgとされています。カーボンのプリプレグの重なりを抑える積層設計で余分な重さを削りながら、ヘッドチューブからBB・チェーンステーにかけての剛性は残し、踏み込んだ瞬間の反応を高めています

2026年モデルではステム一体型ハンドル「OC SH RA10」とホイールが刷新され、ケーブル類をまとめたすっきりした前まわりに仕上がりました。斜度の変化が続く峠道でも、車体の軽さがそのままペースの維持につながります

ヒルクライムやアップダウンの多いロングライドを主戦場にする人、レースからロングライドまで1台でこなしたい人におすすめのオルベアのロードバイクです。MyOで色とパーツサイズを詰められるため、長く付き合う車体を仕立てたい層にも適しています。

ORCA AERO

ORCA AEROの製品画像

項目 内容
モデル名 ORCA AERO
カテゴリー エアロロード
フレーム OMXカーボン
特徴スペック 50km/hで最大21W削減
想定シーン 平坦・高速巡航

「ORCA AERO」は、平坦と高速域に照準を合わせたオルベアのエアロロードです。軽さを担うORCAに対して、こちらは空気抵抗を削って速度を保つ役割を受け持ちます

OMXフレームは約900gで、50km/hでの走行時に最大21Wの短縮効果があるとされています。そのうち約14Wは78mmという深いBBドロップがもたらす低いポジション由来で、フレーム形状だけでなく乗車姿勢まで含めて空力を詰めている点が特徴です。

タイヤクリアランスは最大37mmまで確保され、荒れた舗装路でも太めのタイヤで対応できます。完成車6モデルとフレームセットが用意され、全モデルがMyOに対応します。

平坦基調のレースを走るライダー、トライアスロンのバイクパートで速度を維持したい人におすすめです。グループライドで先頭を引く機会が多い人ほど、21Wという数字の効き目を体感しやすいモデルになります。

ORDU

ORDUの製品画像

項目 内容
モデル名 ORDU
カテゴリー TT/トライアスロン
フレーム OMXカーボン
特徴スペック DHバー込みの空力パッケージ
想定シーン TT/トライアスロン競技

「ORDU」は、タイムトライアルとトライアスロンに専用設計されたオルベアの競技用バイクで、ロードバイクとは別物のポジションと空力を持ちます。単独走行で時計と戦うための機材という性格です。

OMXカーボンを採用し、風洞実験を重ねながら、DHバーやハイドレーション、ストレージまで含めたトータルの空力パッケージとして設計されています。TTポジションは前後と高さ、角度に加えて肘置きの幅まで調整でき、サドルの前後位置の自由度も高く確保されている点が特徴です

国内ではM10i LTDやM20i LTD、M30i LTDといったグレードが流通しています。トライアスロンのレースを本格的に走る人、TT種目に取り組む競技志向のライダーにおすすめの選択肢です。

AVANT

AVANTの製品画像

項目 内容
モデル名 AVANT
カテゴリー エンデュランスロード
フレーム アルミ(トリプルバテッド)+カーボンフォーク
特徴スペック タイヤクリアランス35mm(泥除け併用32mm)
想定シーン ロングライド/通勤

「AVANT」は、快適性と実用性を重視したオルベアのエンデュランスロードで、ロードラインの入口にあたるモデルです。長時間乗っても疲れにくいジオメトリーを軸に設計されました

ハイドロフォーム成型のトリプルバテッドアルミフレームにOMRカーボンフォークを組み合わせ、路面からの振動を抑えながらブレーキングやコーナリングでの剛性を確保しています。タイヤクリアランスは35mm(泥除け併用時は32mm)で、マッドガードやフェンダーのマウントも備わります。

軽量カーボンモデルほど登りは軽くないものの、荒れた舗装路や長距離での乗り心地の良さが持ち味です。国内ではH30やH40、H40-D、H60といったグレードが流通しています。

これからロードバイクを始める人、通勤とロングライドを1台で兼ねたい人におすすめのオルベアのロードバイクです。フェンダーを付けて雨の日も走りたいライダーにも向いています。

グラベルバイク

未舗装路を含むルートを走るためのグループで、レース志向のTERRA RACEと積載志向のTERRAという2本立てです。タイヤクリアランスとマウントの数が性格の違いに直結するため、比較表で両モデルの数値を確認してから、それぞれの解説へ進むと違いがつかめます。

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モデル名 カテゴリー フレーム タイヤクリアランス 特徴
TERRA RACE レースグラベル OMXカーボン 45mm フル内装ケーブル・UDH対応
TERRA アドベンチャーグラベル カーボン(M)/アルミ(H) 最大50mm(泥除け併用45mm) 多点マウントで積載に対応

TERRA RACE

TERRA RACEの製品画像

項目 内容
モデル名 TERRA RACE
カテゴリー レースグラベル
フレーム OMXカーボン
タイヤクリアランス 45mm
特徴 フル内装ケーブル・UDH対応

「TERRA RACE」は、グラベルレースに照準を合わせて設定されたオルベアのレースグラベルです。積載よりも速度を優先した性格で、グラベル2本立てのうち速さ側を受け持ちます

OMXカーボンを採用し、タイヤクリアランスは45mm、ケーブルはフル内装、リアディレイラーハンガーは規格が共通化されたUDH(ユニバーサル・ディレイラー・ハンガー)に対応するとされています。空力と反応の鋭さを優先した設計のため、ロードに近い感覚で未舗装路を踏んでいける車体です

積載用のマウントはTERRAほど多くなく、バイクパッキングを前提にすると物足りません。裏を返せば、荷物を積まずに走り切るレースやイベントでは、この割り切りがそのまま速さになります。

グラベルレースで順位を狙うライダー、未舗装区間を含むロングライドを速く走りたい人におすすめします。すでにロードバイクを持っていて、2台目にグラベルを追加したい層とも相性の良いモデルです。

TERRA

TERRAの製品画像

項目 内容
モデル名 TERRA
カテゴリー アドベンチャーグラベル
フレーム カーボン(M)/アルミ(H)
タイヤクリアランス 最大50mm(泥除け併用45mm)
特徴 多点マウントで積載に対応

「TERRA」は、3代目でフルモデルチェンジを受けたオルベアのアドベンチャーグラベルで、快適性と積載性を軸に性格を振り直したモデルです。舗装路と未舗装路をまたいで長い距離を走ることを想定しています。

タイヤクリアランスは最大50mm(泥除け併用時は45mm)まで確保され、細めのレースタイヤから太いブロックタイヤまで受け止めます。シートチューブやトップチューブ、ダウンチューブ、フォークに多数のマウントを備え、バッグやケージを組み合わせた積載にも対応する構成です。

フレームはカーボンのMグレードとアルミのHグレードの2本立てで、走りの軽さを取るか、扱いやすさを取るかで選び分けられます。太いタイヤを履かせれば砂利道でも接地感が途切れにくく、未舗装路に慣れていないライダーでも落ち着いて走れます

バイクパッキングやキャンプツーリングを楽しみたい人、通勤からロングライドまで1台でこなしたい人におすすめのグラベルバイクです。オルベアのグラベルで迷ったら、荷物を積むかどうかがTERRAとTERRA RACEの分かれ目になります

マウンテンバイク

山を走るためのグループで、XCからエンデューロまでの守備範囲をフルサスペンションとハードテールで分担しています。リアトラベル量が増えるほど下りに強く、登りでは車重が効いてくる関係になるため、比較表でトラベル量を確認しながら各モデルの詳細を読み進めてください。

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モデル名 カテゴリー サスペンション形式 フレーム リアトラベル 特徴
OIZ XCレース フルサスペンション OMXカーボン/OMRカーボン 120mm フレーム重量約1,700g(ショック込・M)
ALMA XCハードテール ハードテール カーボン(M/OMX)/アルミ(H) 軽さ重視のペダリング効率
RALLON エンデューロ フルサスペンション OMRカーボン 170mm Gravity Linkリンケージ・29er/ミュレット選択
OCCAM LT ロングトラベルトレイル フルサスペンション カーボン(M)/アルミ(H) 150mm フリップチップでジオメトリー調整可
OCCAM SL トレイル フルサスペンション カーボン(M)/アルミ(H) 140mm カーボンヨーク採用
LAUFEY トレイルハードテール ハードテール アルミ シンプル構成で軽メンテナンス

OIZ

OIZの製品画像

項目 内容
モデル名 OIZ
カテゴリー XCレース
フレーム OMXカーボン/OMRカーボン
リアトラベル 120mm
特徴 フレーム重量約1,700g(ショック込・M)

「OIZ」は、XCレースを走り切ることを目的としたオルベアのフルサスペンションMTBで、3年の開発期間を経てフルモデルチェンジを受けた最新世代です。オルベアのMTBラインのフラッグシップにあたります。

トラベル量は前後120mmで、フレーム重量はショック込み約1700g(Mサイズ)とされています。開発ではチューブ1本ずつから接合部の形状までを見直し、登りで効く軽さと、踏み込んだときにたわみすぎない剛性を両立させました

完成車8モデルとフレームセット1モデルが展開され、上位モデルはMyOにも対応します。120mmのストロークは木の根や小さな段差を吸収する量としては十分で、ハードテールでは足を取られる場面でも前へ進み続けられます

XCレースに出る人、テクニカルな登りと下りの両方をこなす走り方をするライダーにおすすめです。ハードテールから乗り換えて走破性を上げたい層にとっても、扱いやすい選択肢になります。

ALMA

ALMAの製品画像

項目 内容
モデル名 ALMA
カテゴリー XCハードテール
フレーム カーボン(M/OMX)/アルミ(H)
リアトラベル
特徴 軽さ重視のペダリング効率

「ALMA」は、オルベアのXC向けハードテールMTBで、ペダリング効率と軽さを最優先した構成です。フルサスペンションのOIZに対して、シンプルさと反応の速さで勝負するモデルにあたります

フレームはカーボンのMグレード(上位はOMX)とアルミのHグレードの2本立てで、レース志向の度合いに応じて選び分けられる構成です。リアサスペンションを持たない分だけ踏んだ力が素直に前へ進み、林道の登りでは軽快に高度を稼げます。反面、岩が連続する荒れた下りでは、体で衝撃を受け止める場面が多くなる点は割り切りが必要です

国内ではカーボンのM-LTDやM-TEAM AXS、M-PROといった上位から、M20やM30、M50、アルミのH30まで幅広く流通しています。XCレースを軽い車体で走りたい人、林道やグラベル寄りのトレイルを主戦場にするライダーにおすすめします。可動部が少なくメンテナンスの手間を抑えられるため、MTBの1台目としても選びやすいモデルです

RALLON

RALLONの製品画像

項目 内容
モデル名 RALLON
カテゴリー エンデューロ
フレーム OMRカーボン
リアトラベル 170mm(フォーク180mm)
特徴 Gravity Linkリンケージ・29er/ミュレット選択

「RALLON」は、急で荒れた下りを主戦場にするオルベアのエンデューロMTBで、MTBラインの中で最もトラベル量の多いモデルです。下る性能を最優先に設計されています

トラベル量はリア170mm・フォーク180mmで、Gravity Linkと呼ばれるリンケージが細かなセッティング変更を受け止める構造です。ホイールは29erと、前29インチ/後27.5インチを組み合わせたミュレットを選べ、ヘッドアングルは63.2〜64.8度の範囲で調整できるとされています

深いストロークのおかげで岩の連続でも足を取られにくく、ラインを外しても車体が破綻しにくい一方、登りでは車重と寝たヘッドアングルが効いて機敏さは控えめです。標高差を自走で稼ぐ走り方より、リフトや車で登って下りに集中する使い方に合います。

エンデューロレースやバイクパークを走るライダー、山岳の本格的なダウンヒルに挑む人におすすめのオルベアのMTBです。下りの安心感を最優先したい経験者向けの構成といえます。

OCCAM LT

OCCAM LTの製品画像

項目 内容
モデル名 OCCAM LT
カテゴリー ロングトラベルトレイル
フレーム カーボン(M)/アルミ(H)
リアトラベル 150mm(フォーク160mm)
特徴 フリップチップでジオメトリー調整可

「OCCAM LT」は、オルベアのトレイルバイクOCCAMを長めのトラベルへ振ったモデルで、下りの安心感と登坂性能のバランスを取った位置づけです。RALLONほど下りに尖らせず、1台で山を長く遊びたいライダーへ向けた設計になります。

トラベル量はリア150mm・フォーク160mmで、ジオメトリー調整用のフリップチップも備わる構成です。前後の三角はOCCAM SLと共通ながら、ショックエクステンダーの違いでジオメトリーを大きく変えており、同じ骨格から別の性格を引き出しています

フレームはカーボンのMグレードとアルミのHグレードの両方が選べる展開です。自走で登って下るという走り方をひととおりこなせる守備範囲の広さがあり、荒れた区間でも足つきに頼らず抜けられます

荒れた下りを頻繁に走るトレイルライダー、エンデューロ入門を考えている人におすすめします。登りも下りも欲張りたい使い方に、素直に応えてくれるモデルです。

OCCAM SL

OCCAM SLの製品画像

項目 内容
モデル名 OCCAM SL
カテゴリー トレイル
フレーム カーボン(M)/アルミ(H)
リアトラベル 140mm(前後)
特徴 カーボンヨーク採用

「OCCAM SL」は、効率とスピードに軸足を置いたオルベアのトレイルバイクで、距離を伸ばしながらトレイルを流す使い方に合わせて設計されています。OCCAM LTと同じ骨格を持ちながら、より軽快な性格に仕上げられました

トラベル量は前後140mmで、カーボンヨークと50mmストロークのショックを組み合わせています。トレイルを速く流すためのジオメトリーが与えられ、登りでのペダリング効率も確保されている一方、連続する大きな段差ではOCCAM LTほどの余裕はありません

ペダルを踏んだときの加速がフルサスペンションとしては軽く、長い周回コースでも脚が削られにくい特性を持ちます。トレイルの入口から出口まで、テンポを落とさずに走り続けられる車体です。

トレイルを長い距離走りたい人、下りだけでなく登りの快適さも欲しい人におすすめです。XC寄りの走りからステップアップしたいライダーにも扱いやすいモデルになります。

LAUFEY

LAUFEYの製品画像

項目 内容
モデル名 LAUFEY
カテゴリー トレイルハードテール
フレーム アルミ
リアトラベル
特徴 シンプル構成で軽メンテナンス

「LAUFEY」は、トレイル走行を想定したオルベアのアルミ製ハードテールで、シンプルな構成のまま山遊びに入れるモデルです。フルサスペンションより手が届きやすく、扱いやすさを重視した位置づけになります

トリプルバテッドのアルミフレームにフロント140mmのサスペンションフォークを組み合わせ、寝かせたヘッドアングルで下りの安心感を高めた作りです。2.6インチまでの太いタイヤを飲み込むクリアランスと、ダウンチューブに設けられた収納スペース「Lockr」も備えます。

リアサスペンションを持たない分だけメンテナンスの手間と重量を抑えられ、国内ではH-LTDとH10のグレードが流通しています。荒れた下りではフルサスペンション勢に及ばないものの、路面を読んで走る面白さはハードテールならではです。

MTBを始めたい人、ハードテールでトレイルの感触を掴みたい人におすすめのオルベアのMTBです。通勤やグラベル的な使い方も含めて幅広く乗りたいライダーにも向いています。

eバイク

アシストで走行範囲を広げるグループで、フルパワーeMTBのWILD LTと軽量eロードのGAINが用意されています。ドライブユニットとバッテリー容量で走り方が大きく変わるため、比較表で2モデルの構成を見比べたうえで、それぞれの解説を確認してください。

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モデル名 カテゴリー ドライブユニット バッテリー 特徴
WILD LT フルパワーeMTB(E-エンデューロ) DJI Avinox M2S 600Wh/800Whから選択 最大130Nm(スーパーブースト時150Nm)・リアトラベル170mm
GAIN eロード Mahle X35 PLUS 250Wh(フレーム内蔵) 完成車重量11.5kg・航続距離最大約150km

WILD LT

WILD LTの製品画像

項目 内容
モデル名 WILD LT
カテゴリー フルパワーeMTB(E-エンデューロ)
ドライブユニット DJI Avinox M2S
バッテリー 600Wh/800Whから選択
特徴 最大130Nm(スーパーブースト時150Nm)

「WILD LT」は、DJIのドライブシステム「Avinox」を搭載したオルベアのフルパワーeMTBで、日本市場へ初上陸したモデルです。出力の数値を競うのではなく、トレイルで車体を操る楽しさへ振って設計されています

モーターのDJI Avinox M2Sは最大130Nm、スーパーブーストモード時には150Nmという大トルクです。バッテリーは軽さと機敏さを求めるなら600Wh、1日走り回るなら800Whという選び方ができ、リアトラベルは170mmが与えられています。

フレームはOMRカーボンとハイポリッシュアロイの2プラットフォームで、国内ではカーボン4モデルとアルミ3モデルの計7車種という展開です。バッテリーを低い位置へ収めた設計により、車重があっても切り返しで車体が遅れて付いてくる感覚は少なく抑えられています

トレイルやバイクパークをたっぷり走りたいライダー、体力に左右されず何本も下りたい人におすすめのeバイクです。標高差の大きいフィールドを主戦場にする層ほど、1日の本数の差ではっきり効果が出ます。

GAIN

GAINの製品画像

項目 内容
モデル名 GAIN
カテゴリー eロード
ドライブユニット Mahle X35 PLUS
バッテリー 250Wh(フレーム内蔵)
特徴 完成車重量11.5kg・航続距離最大約150km

「GAIN」は、見た目からはeバイクとわかりにくいオルベアの軽量eロードで、「Enough Power」というコンセプトを体現したモデルです。アシストはあくまで補助にとどめ、自分の脚で走る感覚を残す設計になっています

Mahle製のX35 PLUSモーターと250Whのバッテリーをフレームへ内蔵し、完成車重量は11.5kg(M10i・55サイズ)とeロードとしては軽い部類です。航続距離は最大約150kmとされ、日本仕様のためアシストは24km/hで終了しますが、そこから上の速度域でも車体の軽さで失速しにくくなっています

eロードとしては珍しくMyOに対応し、色に加えてタイヤやハンドル、シートポスト、クランク長まで指定できます。パワーで押し切るタイプではないため、急勾配を力任せに登りたい用途には物足りません

脚力に不安があってもロングライドを楽しみたい人、通勤と週末のサイクリングを1台で兼ねたい人におすすめします。仲間との走行ペースを合わせたいライダーにも、扱いやすい選択肢になります。

まとめ

この記事では、オルベアのブランドとしての成り立ちや独自テクノロジーを解説し、日本国内で正規流通している現行の自転車を全モデル比較しました。ロードからグラベル、MTB、eバイクまで、カテゴリーごとに専用設計が用意されている点がオルベアのわかりやすさです

選び方の指針としては、舗装路がメインなら軽さのORCAや速さのORCA AERO、快適さのAVANTから選びます。未舗装路が絡むならレース志向のTERRA RACEと積載志向のTERRAの2択で、荷物を積むかどうかで決めるのがわかりやすい方法です

山を走るなら、XCのOIZとALMA、トレイルのOCCAM SLとOCCAM LT、下り重視のRALLON、入門向けのLAUFEYという並びになります。アシストが欲しい場合はeMTBのWILD LTとeロードのGAINが候補で、迷ったときは「走る路面」と「1回の走行距離」から順に考えると答えが出ます

MyOで色とフィッティングを詰められるのは、オルベアの自転車ならではの選び方です。正規取扱店で実車のサイズを確認しながらオーダーするのがおすすめですので、この記事がオルベアの自転車選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

学生のころから自転車に親しみ、これまで複数ブランドのロードバイクやクロスバイクを実際に購入して乗り比べてきました。各モデルの機能や乗り味、選び方の違いを実購入者の目線で整理し、何を基準に選べばいいか迷う方に向けて『サイクルセレクト』を運営しています。

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