- Wilierの自転車は種類が多くて、どのモデルを選べばいいかわからない
- ロードとグラベルで、フレーム素材や重量の何が違うのか知りたい
- 初めてのロードバイクでも失敗しないWilierのモデルはどれ?
「Wilier」は1906年創業のイタリア・バッサーノ・デル・グラッパに拠点を置く自転車ブランドで、UCIワールドチームへの供給を続ける老舗メーカーです。銅色の象徴カラー「ラマート」に代表される造形美と、レースで磨き上げたフレーム設計に定評があります。
この記事では、Wilierの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行の自転車を全モデル比較します。用途別のおすすめモデルも紹介しますので、Wilierの自転車が気になっている人はぜひチェックしてください。
Wilierとはイタリアの伝統を受け継ぐ自転車ブランド
Wilierの自転車は、イタリア北部ヴェネト州バッサーノ・デル・グラッパで1906年に産声を上げました。正式なブランド名は「Wilier Triestina(ウィリエール・トリエスティーナ)」で、1世紀を超える歴史のなかで自転車一筋の製造を続けてきたメーカーです。
ブランドの成り立ちと設計思想を知っておくと、後半で比較する各モデルの立ち位置がつかみやすくなります。ここではWilierのコンセプトや歴史、日本での取り扱いまでを順に見ていきます。
Wilierのブランドコンセプト
Wilierが掲げるのは「Culture of Speed(速度の文化)」という言葉です。速さを単なるスペックではなく、イタリアという土地に根づいた文化として捉え、レースで通用する性能と目で見て美しいフォルムを同時に成立させることをブランドの軸に据えています。
自転車のスペックだけでなく、フレームに込められた背景まで含めて所有できる点が、Wilierを選ぶ理由になります。象徴カラーであるラマート(銅色)の塗装は、性能とは別軸でこのブランドの立ち位置を示す存在です。
Wilierの歴史・創業背景
Wilierの歴史は、1906年にピエトロ・ダル・モーリンがバッサーノ・デル・グラッパで自転車工房を開いたことから始まります。その後1945年に社名へ「トリエスティーナ」が加わり、現在まで続く「Wilier Triestina」というブランド名が成立しました。
Wilierを現代へつないだのは、1969年にブランドを引き継いだガスタルデロ兄弟です。復活後は再びプロレースの世界へ戻り、ワールドツアーチームへの機材供給まで到達しました。断絶を経てなお同じ土地で作り続けている点が、Wilierの自転車が持つ厚みにつながっています。
Wilierの特徴・強み
Wilierの自転車を語るうえで外せないのが、ラマートと呼ばれる銅色の塗装です。金属の質感をそのまま塗装で表現した独自の美意識は他ブランドと明確に異なり、店頭やイベント会場でも一目でWilierだとわかる存在感を放ちます。
守備範囲の広さも見逃せません。エアロロードやピュアクライマー、エンデュランスロード、アルミやスチールのロード、グラベル、TT、マウンテンバイクまでを1ブランドでカバーしており、走り方が変わっても同じブランド内で次の1台を選べます。
Wilierの日本での取り扱い
日本におけるWilierの自転車は、総代理店である服部産業が輸入を担当しています。日本公式サイトのwilier-jpn.comに掲載されているモデルが国内正規流通のラインナップであり、購入後の保証やアフターサービスもこの流通経路が前提です。
日本市場だけに用意された限定モデルが存在する点も、Wilierの自転車ならではの特徴です。アルミロードの「BRENTA」と「MONTE4」、スチールフレームの「ZAFFIRO」は日本限定販売で、体格や好みに合わせた選択肢が国内向けに厚く用意されています。
Wilierの機能とテクノロジー
Wilierの自転車には、フレームの性格を決定づける独自テクノロジーが数多く投入されています。同じブランドの中でもモデルごとに乗り味が大きく変わるのは、素材のグレードと成型プロセス、空力設計、操作系パーツの組み合わせが1台ごとに練り直されているためです。
Wilierの自転車を支える代表的な独自テクノロジーは以下の6つです。
- HUS-MODカーボン|日本製高品質カーボンをブレンドした最上位素材
- HU-MODカーボン|上位モデルと同じ金型で性能を引き継ぐセカンドグレード素材
- L.C.P.(液晶ポリマー)|耐衝撃性と振動吸収性を高める編み込み技術
- アクティブモールディングシステム|ブランド史上最軽量を実現した成型技術
- ステム一体型エアロハンドルバー|F-BAR ID2・V-BAR・Z-BAR
- ID2(Identify the Second Series)|第2世代への進化を示す設計思想
HUS-MODカーボン|日本製高品質カーボンをブレンドした最上位素材
HUS-MODカーボンは、Wilierがフラッグシップモデル専用に開発したフレーム素材です。三菱ケミカルの65Tダイアリードカーボンや東レなど、日本企業3社の超高品質カーボン繊維をブレンドして仕上げています。
採用車種はFILANTE SLR ID2やRAVE SLR ID2、TURBINE SLR、URTA MAX SLRと幅広く、ロードでもグラベルでもTTでもMTBでも、最上位グレードを選べば同じ素材思想の走りを味わえます。踏み込んだ瞬間の反応の鋭さを求めるライダーにとって、HUS-MODカーボンの有無は最初の判断材料になります。
HU-MODカーボン|上位モデルと同じ金型で性能を引き継ぐセカンドグレード素材
HU-MODカーボンは、Wilierのセカンドグレードに用いられるフレーム素材です。WILIER 0 SLやFILANTE SL、RAVE SLといったモデルに採用され、上位機と同一の設計を保ったまま素材グレードだけを調整しています。
形状が同じであれば、風を切る性能はグレードが下がっても大きくは変わりません。Wilierのセカンドグレードは、上位機のフォルムと走りの骨格を引き継ぎながら扱いやすさを確保した選択肢として機能します。
L.C.P.(液晶ポリマー)|耐衝撃性と振動吸収性を高める編み込み技術
L.C.P.は液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer)の略で、Wilierがカーボン成形の工程で繊維に編み込む補強素材です。カーボンだけでは補いきれない粘り強さを、別素材の力で足す発想と言えます。
レースレベルの剛性を落とさずに疲労だけを削れる点が、L.C.P.の実用的な価値です。100kmを超えるロングライドや長時間のグラベルレースで後半の脚が残りやすくなり、Wilierの上位機を長く走らせるライダーほど恩恵を受けます。
アクティブモールディングシステム|ブランド史上最軽量を実現した成型技術
アクティブモールディングシステムは、VERTICALE SLRで新規採用されたWilierの成型技術です。カーボンを硬化させる工程で特殊な発泡ポリマーを使い、内側からカーボンを押し固めながら強化していきます。
軽さは素材のグレードだけで決まるものではありません。Wilierが成型プロセスまで踏み込んだ結果として生まれた軽量フレームは、ヒルクライム(登坂)で1gでも軽くしたいライダーにとって現実的な武器になります。
ステム一体型エアロハンドルバー|F-BAR ID2・V-BAR・Z-BAR
Wilierはモデルの性格に合わせて専用ハンドルバーを作り分けています。ステムとハンドルを一体成型したエアロバーがF-BAR ID2やV-BAR、Z-BARで、ケーブル類をすべて内部へ収めて前面の乱流を抑える構造です。
一体型はエアロ性能とコクピット周りの見た目で優位に立ち、別体式は納車後にステム長やハンドル高を組み替えられる自由度で勝ります。Wilierの自転車を選ぶ際は、レースでの数秒を取るか、ポジションの調整幅を取るかで系統を選び分けると失敗しません。
ID2(Identify the Second Series)|第2世代への進化を示す設計思想
ID2は「Identify the Second Series」の頭文字で、Wilierが第2世代へ進化させたモデルに与える呼称です。現在はFILANTE SLR ID2とRAVE SLR ID2の2機種に冠されています。
規格面ではUDH(ユニバーサルディレイラーハンガー)への対応が進み、破損時の入手性や将来のコンポーネント選択の幅が広がりました。数値と規格の両面で第2世代を選ぶ意味がはっきりしているため、Wilierの最新世代を狙うならID2の有無が目印になります。
Wilierの全モデルの種類を比較
Wilierの自転車は、日本で展開される現行ラインナップをカーボンロード、アルミ・スチールロード、タイムトライアル/トライアスロン、グラベル、マウンテンの5カテゴリに分けて整理できます。走る場所と目的が決まれば、選ぶべきカテゴリはおのずと絞り込める形です。
Wilierの自転車を以下の5カテゴリ別に紹介します。
- カーボンロードバイク
- アルミ・スチールロードバイク
- タイムトライアル・トライアスロンバイク
- グラベルバイク
- マウンテンバイク
カーボンロードバイク
Wilierの中核を担うカーボンロードのグループです。フラッグシップのエアロロードからピュアクライマー、セカンドグレード、エンデュランスロードまでが並び、舗装路を速く快適に走りたいライダーの選択肢がここに集中しています。現行のカーボンロードを全モデル掲載していますので、比較表で全体像をつかんでから各モデルの詳細を確認してください。
| モデル名 | フレーム素材 | フレーム重量 | 最大タイヤサイズ | 変速方式 | シートポストセットバック |
|---|---|---|---|---|---|
| FILANTE ULTIMATE | 東レM40X+HUS-MOD+L.C.P. | – | – | – | – |
| FILANTE SLR ID2 | HUS-MODカーボン+L.C.P. | 860g | 34mm | 電動式専用 | 0mm |
| VERTICALE SLR | 東レT800+T1100 M46JB | 720g | 30mm | 電動式専用 | 15mm |
| FILANTE SLR | HUS-MODカーボン+L.C.P. | 870g | 30mm | 電動式専用 | 15mm |
| WILIER 0 SL | HU-MODカーボン | 930g | 28mm | 機械式/電動式対応 | 15mm |
| FILANTE SL | HU-MODカーボン | 1010g | 30mm | 電動式専用 | 15mm |
| GARDA | HU-MODカーボン | 1150g | 32mm | 機械式/電動式対応 | 25mm |
| GRANTURISMO R TEAM DISC | 46T/30Tカーボン | 1450g | 30mm | 機械式/電動式対応 | 25mm |
| GRANTURISMO R TEAM | 46T/30Tカーボン | 1190g | 25mm | 機械式専用 | 25mm |
FILANTE ULTIMATE

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | FILANTE ULTIMATE |
| フレーム素材 | 東レM40X+HUS-MOD+L.C.P. |
| フレーム重量 | – |
| 最大タイヤサイズ | – |
| 変速方式 | – |
「FILANTE ULTIMATE」は、Wilierの創業120周年を記念して製作された世界限定120台のプレミアムロードバイクです。フラッグシップであるFILANTE SLR ID2をベースに、素材とペイントの両面で上限を引き上げた特別仕様に仕上げられています。
車体にはシリアルナンバーが刻まれ、カラーは120周年記念のソルスティス・ブルーのみとなります。走行性能に加えて希少性そのものに価値を見出すコレクター志向のライダーや、Wilierの最高峰を手元に置きたい方におすすめのロードバイクです。
FILANTE SLR ID2

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | FILANTE SLR ID2 |
| フレーム素材 | HUS-MODカーボン+L.C.P. |
| フレーム重量 | 860g |
| 最大タイヤサイズ | 34mm |
| 変速方式 | 電動式専用 |
「FILANTE SLR ID2」は、UCIワールドチームのグルパマFDJから届くフィードバックを織り込んで生まれた、Wilierの第2世代フラッグシップエアロロードです。第1世代が到達していた860gという軽さと高剛性を保ったまま、空力性能の一点に絞って進化させています。
最大34mmという広いタイヤクリアランスも持ち合わせ、荒れた路面のレースコースでも太めのタイヤで対応できます。集団走行から独走まで速度域の高い場面で戦うライダーや、機材のポテンシャルを限界まで引き出したい方におすすめのエアロロードです。
VERTICALE SLR

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | VERTICALE SLR |
| フレーム素材 | 東レT800+T1100 M46JB |
| フレーム重量 | 720g |
| 最大タイヤサイズ | 30mm |
| 変速方式 | 電動式専用 |
「VERTICALE SLR」は、「LIGHTER THAN LIGHT」をキーワードに軽さを追い込んだ、Wilier史上最軽量のピュアクライマーです。登り区間でのタイム短縮を最優先に据えて設計されており、性格は明快と言えます。
一方で、車重を削り込んだフレームは平地の巡航で他モデルほどの伸びを見せる設計ではありません。ヒルクライムレースに本気で取り組む方や、登坂性能を基準に機材を組み上げたいライダーへおすすめの1台です。
FILANTE SLR

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | FILANTE SLR |
| フレーム素材 | HUS-MODカーボン+L.C.P. |
| フレーム重量 | 870g |
| 最大タイヤサイズ | 30mm |
| 変速方式 | 電動式専用 |
「FILANTE SLR」は、Cento10AIR以来のフルモデルチェンジで登場した、Wilierの第1世代ハイエンドエアロオールランダーです。ディスクブレーキ、電動変速、フル内装という現代のレースバイクの条件をひととおり満たしています。
エアロを名乗りながらフレーム重量は870gにとどまり、登りでも脚を削られにくい仕上がりです。平地の高速巡航とヒルクライムを1台でこなしたい方や、完成度の練れた世代を選びたいライダーにおすすめできます。
WILIER 0 SL

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | WILIER 0 SL |
| フレーム素材 | HU-MODカーボン |
| フレーム重量 | 930g |
| 最大タイヤサイズ | 28mm |
| 変速方式 | 機械式/電動式対応 |
「WILIER 0 SL」は、ワールドツアーで戦うWILIER 0 SLRとほぼ同一のフレームワークを受け継いだ、Wilierの軽量オールラウンダーです。上位機の骨格を保ったまま、日常的に乗り込める形へまとめています。
変速は機械式(SHIMANOのみ)と電動式の両方に対応するため、手持ちのコンポーネントを移植する組み方も選べます。すでにロードバイクに乗り慣れている方や、趣味として一段深く走り込みたいライダーにおすすめの軽量オールラウンダーです。
FILANTE SL

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | FILANTE SL |
| フレーム素材 | HU-MODカーボン |
| フレーム重量 | 1010g |
| 最大タイヤサイズ | 30mm |
| 変速方式 | 電動式専用 |
「FILANTE SL」は、「プロスペックの性能をより多くの人に」という考え方から生まれた、Wilierのセカンドグレードエアロロードです。最大の特徴は、上位機のFILANTE SLRとまったく同じ金型で製作されている点にあります。
フレーム重量は1010gと、SLRやVERTICALE SLRほど軽くはありません。それでもエアロロードのフォルムと走りを手にしながらポジションの自由度を確保したいライダーには、FILANTE SLをおすすめします。
GARDA

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | GARDA |
| フレーム素材 | HU-MODカーボン |
| フレーム重量 | 1150g |
| 最大タイヤサイズ | 32mm |
| 変速方式 | 機械式/電動式対応 |
「GARDA」は、「モダンでストレスフリーな乗り心地」をテーマに開発されたWilierのカーボンエンデュランスロードです。GTR Team SL以来となるミドルグレードの新規開発モデルで、レース以外の走りに正面から向き合った設計になっています。
変速は機械式と電動式の両対応で、組み方の自由度も残されています。100kmを超えるロングライドを快適にこなしたい方や、路面状況を気にせず走りたいライダーにおすすめのエンデュランスロードです。
GRANTURISMO R TEAM DISC

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | GRANTURISMO R TEAM DISC |
| フレーム素材 | 46T/30Tカーボン |
| フレーム重量 | 1450g |
| 最大タイヤサイズ | 30mm |
| 変速方式 | 機械式/電動式対応 |
「GRANTURISMO R TEAM DISC」は、Wilierのエントリーグレードに位置づけられるディスクブレーキ仕様のカーボンロードです。速さよりも快適性と乗りやすさを軸に据えており、最初の1台としてカーボンフレームに触れるライダーを想定しています。
フレーム重量は1450gと上位機より重く、登坂で軽さを求める用途には向きません。その代わり、雨天でも安定して効くディスクブレーキと落ち着いた挙動が持ち味で、これからロードバイクを始める方におすすめです。
GRANTURISMO R TEAM

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | GRANTURISMO R TEAM |
| フレーム素材 | 46T/30Tカーボン |
| フレーム重量 | 1190g |
| 最大タイヤサイズ | 25mm |
| 変速方式 | 機械式専用 |
「GRANTURISMO R TEAM」は、Wilierの「Gran Turismo」「GTR」の系譜を継ぐリムブレーキ仕様のエンデュランスロードです。シリーズが積み上げてきた快適性と素直な操作性を、さらに磨いた位置づけになります。
変速は機械式専用で、販売形態は完成車のみとなります。タイヤクリアランスも25mmまでと現行の主流より狭いため、太いタイヤを履きたい方には向きません。シンプルな機械式変速のロードバイクを求める方や、体格に合うサイズを探している方におすすめします。
アルミ・スチールロードバイク
カーボン以外の素材で組まれたWilierのロードバイクを集めたグループです。いずれも日本市場向けに企画されたモデルで、実用性を重視したアルミロードから職人の手仕事が残るクラシカルなスチールフレームまで、性格の幅がかなり広くなっています。全モデルを掲載していますので、比較表と各モデルの解説で違いを確認してください。
| モデル名 | フレーム素材 | フレーム重量 | フォーク素材 | 最大タイヤサイズ |
|---|---|---|---|---|
| BRENTA | 6061アルミ | 1,540g | カーボン | 40mm |
| MONTE4 | 6061アルミ | 1,270g | カーボン | 25mm |
| ZAFFIRO | コロンバスSL(スチール) | 1,840g | コロンバスSL(スチール) | 28C |
BRENTA

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | BRENTA |
| フレーム素材 | 6061アルミ |
| フレーム重量 | 1,540g |
| フォーク素材 | カーボン |
| 最大タイヤサイズ | 40mm |
「BRENTA」は、Wilierが日本市場向けに投入した新型アルミディスクロードです。舗装路のロードライドからライトグラベルまでを1台でカバーするマルチパーパスな性格で、用途を決めきれていないライダーの受け皿になります。
サイズは身長140cm台に対応するXXSから始まります。小柄な方の1台目としても、太めのタイヤで未舗装路まで足を延ばしたい方にもおすすめできるWilierのアルミロードです。
MONTE4

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | MONTE4 |
| フレーム素材 | 6061アルミ |
| フレーム重量 | 1,270g |
| フォーク素材 | カーボン |
| 最大タイヤサイズ | 25mm |
「MONTE4」は、Wilierの名機アルミロード「Montegrappa」の系譜を継ぐ4世代目にあたる日本限定販売モデルです。アルミフレームでありながら、レースの現場でも通用するポテンシャルを備えています。
タイヤクリアランスは25mmまでで、太いタイヤを前提とした走り方には対応しません。アルミらしい軽快な踏み味を楽しみたい方や、レースにも持ち込める1台を探しているライダーにおすすめのモデルです。
ZAFFIRO

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | ZAFFIRO |
| フレーム素材 | コロンバスSL(スチール) |
| フレーム重量 | 1,840g |
| フォーク素材 | コロンバスSL(スチール) |
| 最大タイヤサイズ | 28C |
「ZAFFIRO」は、クラシカルなラグドフレーム(継手金具でパイプを接合する伝統的な工法)のSuperleggera SLをベースに設計された、Wilierの日本オリジナルスチールロードフレームです。イタリア語でサファイアを意味する車名にあわせ、アズーロブルーを思わせるペイントをまとっています。
フレーム重量は1,840gと現行のカーボンロードより重く、タイムを追う機材ではありません。クラシカルなスチールバイクを現代のパーツで組みたい方や、オールドパーツでの組み上げを味わいたいライダーにおすすめします。
タイムトライアル・トライアスロンバイク
空気抵抗との戦いに特化したWilierのバイクを集めたグループです。プロのTTレースを見据えたモデルと、ロングディスタンスのトライアスロンを想定したモデルでは設計の狙いが分かれるため、比較表で重量とタイヤクリアランスの違いを押さえてから各モデルの詳細へ進んでください。現行モデルを全モデル掲載しています。
| モデル名 | フレーム素材 | フレーム重量 | 最大タイヤサイズ | 変速方式 |
|---|---|---|---|---|
| SUPERSONICA SLR | カーボン | 1,450g | 28mm | 電動式変速機専用 |
| TURBINE SLR | カーボン | 990g | 28mm | 電動式変速機専用 |
| TURBINE SL | カーボン | – | 32mm | 電動式変速機専用 |
SUPERSONICA SLR

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SUPERSONICA SLR |
| フレーム素材 | カーボン |
| 最大タイヤサイズ | 28mm |
| 変速方式 | 電動式変速機専用 |
| サイズ展開 | XS-S,M,L-XL |
「SUPERSONICA SLR」は、「As fast as light」をテーマに開発されたWilierのタイムトライアルバイクのフラッグシップです。シュテファン・キュングとグルパマFDJのパフォーマンスセンターがブランドと組み、実戦のニーズに基づいて作り上げました。
フレーム重量は1,450gと軽さを狙った設計ではなく、登りの多いコースでは重さが響きます。速度を維持しやすい平坦基調のTTコースこそ、SUPERSONICA SLRが最も力を出せる舞台です。タイムトライアルで秒単位の結果を求めるレーサーや、最新のエアロ技術を積んだ機材を求める方におすすめです。
TURBINE SLR

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | TURBINE SLR |
| フレーム素材 | HUS-MODカーボン+HIGH IMPACTカーボン |
| 最大タイヤサイズ | 28mm |
| 変速方式 | 電動式変速機専用 |
| サイズ展開 | XS/S,M,L/XL |
「TURBINE SLR」は、アスタナ・カザフスタンチームのために製作されたWilierの軽量タイムトライアルバイクとして開発されています。近年のグランツールでは山岳を含むTTステージが増えており、その状況に合わせて軽さへ舵を切ったモデルになります。
平坦一辺倒のコースでは、空力に振り切ったSUPERSONICA SLRのほうが速さで上回ります。アップダウンを含むTTコースを走る方や、軽さと空力のバランスを重視するレーサーにおすすめのタイムトライアルバイクです。
TURBINE SL

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | TURBINE SL |
| フレーム素材 | カーボン |
| 最大タイヤサイズ | 32mm |
| 変速方式 | 電動式変速機専用 |
| サイズ展開 | XS-S,M,L-XL |
「TURBINE SL」は、SUPERSONICA SLR直系の技術を受け継ぎながら、より扱いやすい形にまとめたWilierのトライアスロンモデルです。流れるような造形と長時間乗り続けられる快適性を軸に設計されています。
タイヤクリアランスは32mmとグループ内で最も広く、路面の悪いコースでも太めのタイヤで対応できます。ロングディスタンスのトライアスロンに取り組む方や、収納性まで含めて実戦装備を整えたい方におすすめします。
グラベルバイク
未舗装路と舗装路の両方を走るWilierのバイクを集めたグループです。レースで順位を争うモデルからツーリング装備を積み込めるモデルまで性格が分かれるため、タイヤクリアランスと積載性の違いが選ぶ基準になります。現行のグラベルバイクを全モデル掲載していますので、比較表のあとに続く解説とあわせて確認してください。
| モデル名 | フレーム素材 | フレーム重量 | 最大タイヤサイズ | 変速方式 | シートポストセットバック |
|---|---|---|---|---|---|
| RAVE SLR ID2 | HUS-MODカーボン+L.C.P. | 990g | 52mm | 機械式(1xのみ)/電動式対応 | 15mm |
| RAVE SL | HU-MODカーボン | 1090g | 52mm | 電動式専用 | 15mm |
| JENA | 60Tカーボン | 990g | 700C:44mm/650B:1.95インチ | 機械式/電動式対応 | 25mm |
RAVE SLR ID2

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | RAVE SLR ID2 |
| フレーム素材 | HUS-MODカーボン+L.C.P. |
| フレーム重量 | 990g |
| 最大タイヤサイズ | 52mm |
| 変速方式 | 機械式(1xのみ)/電動式対応 |
「RAVE SLR ID2」は、グラベルレースでの速さを追求したWilierのフラッグシップグラベルレーシングバイクです。バーサタイル志向だった前モデルのRAVE SLRから方向を切り替え、レースユースを前提に再設計されたフルモデルチェンジ機になります。
機械式変速はフロントシングルのみの対応で、フロントダブルで組みたい場合は選択肢から外れる形です。グラベルレースで上位を狙うライダーや、オフロードでも鋭い反応を求める方におすすめのグラベルバイクです。
RAVE SL

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | RAVE SL |
| フレーム素材 | HU-MODカーボン |
| フレーム重量 | 1090g |
| 最大タイヤサイズ | 52mm |
| 変速方式 | 電動式専用 |
「RAVE SL」は、RAVE SLRの金型を用いて製作されたWilierのオールロードとして開発されています。上位モデルと寸分違わぬデザインと空力性能を引き継ぎつつ、カーボン素材のグレード調整で扱いやすさを確保したセカンドグレードにあたります。
変速は電動式専用のため、機械式コンポーネントで組む計画には対応できません。1台でロードとグラベルの両方を楽しみたい方や、扱いやすいオールロードを探しているライダーにおすすめします。
JENA

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | JENA |
| フレーム素材 | 60Tカーボン |
| フレーム重量 | 990g |
| 最大タイヤサイズ | 700C:44mm/650B:1.95インチ |
| 変速方式 | 機械式/電動式対応 |
「JENA」は、オンロードとオフロードのどちらにも対応するWilierのデュアルパーパスグラベルバイクです。積載装備を前提とした造りになっており、レースよりも旅の道具として位置づけられています。
ホイールを履き替えれば、舗装路主体のロングライドから未舗装路の探索まで性格を切り替えられます。バイクパッキングや長距離ツーリングを楽しみたい方に、Wilierのグラベルバイクの中で最もおすすめできる1台です。
マウンテンバイク
クロスカントリー(XC)とトレイルを走るWilierのマウンテンバイクを集めたグループです。前後にサスペンションを備えるフルサスペンションと、リアサスペンションを持たないハードテイルという構造の違い、そしてグレードによる素材とパーツ構成の差が選択の分かれ目になります。現行のマウンテンバイクを全モデル掲載しています。
| モデル名 | フレーム素材 | フレーム重量 | サスペンション方式 | フォーク |
|---|---|---|---|---|
| URTA MAX SLR | HUS-MODカーボン | 1,730g | フルサス | ROCKSHOX SID 120mm |
| URTA MAX SL | NHU-MODカーボン | 1,890g | フルサス | ROCKSHOX SID BSE 120mm |
| USMA SL | NHU-MODカーボン | 1,160g | ハードテイル | ROCKSHOX RECON RL 100mm |
URTA MAX SLR

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | URTA MAX SLR |
| フレーム素材 | HUS-MODカーボン+HIGH IMPACTカーボン |
| フレーム重量 | 1,730g |
| フォーク | ROCKSHOX SID 35 ULTIMATE FLIGHT ATTENDANT 120mm |
| 最大タイヤサイズ | – |
「URTA MAX SLR」は、UCI MTBチームであるウィリエール・ヴィットリアMTBファクトリーチームのために製作された、Wilier最新のフルサスペンションXCマウンテンバイクです。レースの最前線で使われることを前提に組み立てられています。
フォークにはROCKSHOX SID 35 ULTIMATE FLIGHT ATTENDANTを装着し、電子制御でサスペンションの状態を切り替えます。XCレースで結果を狙うライダーや、最高峰のフルサスXCバイクを求める方におすすめのマウンテンバイクです。
URTA MAX SL

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | URTA MAX SL |
| フレーム素材 | NHU-MODカーボン+HIGH IMPACTカーボン |
| フレーム重量 | 1,890g |
| フォーク | ROCKSHOX SID BSE 120mm |
| 最大タイヤサイズ | 58mm/2.4インチ |
「URTA MAX SL」は、クロスカントリーとトレイルライドの両方をこなすWilierのフルサスペンションマウンテンバイクです。無線電動コンポーネントとドロッパーシートポスト(走行中にサドル高を下げられる可動式シートポスト)を備え、下り区間での自由度も確保しています。
フレーム重量は1,890gで、上位のURTA MAX SLRより160g重い設定です。レースからトレイルライドまで1台でこなしたい方や、上位機と同じ設計思想を扱いやすい構成で手にしたいライダーへおすすめします。
USMA SL

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | USMA SL |
| フレーム素材 | NHU-MODカーボン+HIGH IMPACTカーボン |
| フレーム重量 | 1,160g |
| フォーク | ROCKSHOX RECON RL 100mm |
| 最大タイヤサイズ | 60mm/2.4インチ |
「USMA SL」は、サスペンションフォークとドロッパーシートポストを装備したWilierのフルカーボン29erハードテイルマウンテンバイクです。リアサスペンションを持たない構造を活かし、軽さと踏み込んだ力の伝わりやすさを前面に出しています。
一方で、リアサスペンションがない分だけ高速の下りでは身体への負担が大きくなります。登りと加速を武器にレースを走る方から、週末にトレイルライドを楽しむ方まで幅広くおすすめできるマウンテンバイクです。
まとめ
この記事では、Wilierというブランドの歴史や設計思想、フレームを支える独自テクノロジーを解説したうえで、日本で展開される現行の自転車を全モデル比較しました。カーボンロードからアルミ・スチールロード、TT/トライアスロン、グラベル、マウンテンまで、Wilierは走る場所を選ばず選択肢を用意しています。
オフロードならRAVE SLR ID2やRAVE SL、JENA、TT/トライアスロンならSUPERSONICA SLRやTURBINE SLR、TURBINE SL、MTBならURTA MAX SLRやURTA MAX SL、USMA SLというように、カテゴリごとに性格の違うモデルがそろっています。
サイズ選びとポジションだけは実車での確認が欠かせないため、日本総代理店の取扱店で実物にまたがって相談するのが確実です。気になるモデルが見つかったら、Wilierの自転車を扱う販売店へ早めに問い合わせてみてください。この記事が1台を選ぶ参考になれば嬉しいです。


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