【BMC】自転車の全モデルを比較|ロードからMTBまで違いとおすすめを解説

  • BMCの自転車はロード・グラベル・マウンテンまで幅広く、自分に合う1台が選べない
  • TeammachineとRoadmachineで走りがどう変わるのか知りたい
  • 同じシリーズでも01が付くモデルと付かないモデルの違いがわからない

「BMC」は1986年にスイスで生まれ、1994年からスポーツバイクの製造を手がける自転車ブランドで、ツール・ド・フランス総合優勝を支えた実績を持つレース機材の作り手です。コンピューター解析を軸にしたフレーム開発と、ロードからマウンテンバイクまで競技レベルで揃うラインナップに定評があります。

自転車は自分の走る路面や用途に合わないモデルを選んでしまうと、乗り心地や走行時の疲労、乗り続ける楽しさにも影響します。長く付き合える1台を見つけるためにも、BMCの自転車は各モデルの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です

この記事では、BMCの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、日本正規流通の自転車を全モデル比較します。用途別のおすすめモデルも紹介しますので、BMCの自転車が気になっている人はぜひチェックしてください。

タップできる目次

BMCとはスイス発の高性能スポーツバイクブランド

BMCはスイスのグレンヘンに本社を構える自転車ブランドで、プロロードレースの最前線で使われる機材を開発してきたメーカーです。フレームの断面形状やカーボンの積層をコンピューター上で徹底的に計算し、数値で裏づけを取りながら製品化していく開発手法を特徴としています

BMCの自転車はロードレース用のTeammachineを筆頭に、ロングライド向けのRoadmachine、グラベルのKaiusやURS、マウンテンバイクのFourstrokeまで、走る場所ごとに専用設計のモデルが用意されています。ブランドの成り立ちと開発体制を知っておくと、後半のモデル選びで迷いにくくなるはずです。

BMCのブランドコンセプト

BMCが掲げているのは「Impec(完璧)」の追求で、プロレースで勝つための機材づくりという一貫した思想がブランドの根幹にあります。感覚や経験則に頼らず、剛性・重量・快適性・空力といった要素を数値で最適化していく姿勢が製品全体に通っています

開発の中心にあるのがデジタルシミュレーションです。コンピューター上で数千通りの仮想プロトタイプを比較し、絞り込んだ形状だけを実物に起こすため、狙った性能に短い工程でたどり着けます

結果として、BMCの自転車はどのカテゴリーでも形状に理由がある作りになっています。見た目の派手さではなく設計の合理性で選びたいライダーにとって、納得して選べるブランドです

BMCの歴史・創業背景

BMCの歴史は1986年、ボブ・ビゲロー氏がRALEIGHの輸入代理店として事業を始めたところから動き出します。1994年にはBicycle Manufacturing Companyとしてスポーツバイクの製造に踏み出し、自社ブランドとしての歩みが始まりました。

2000年にはアンディ・リース氏のもとでスイスのグレンヘンへ本社を移し、2010年に自社開発拠点となるImpec Factoryを立ち上げます。そして2011年、BMCレーシングチームのカデル・エヴァンス選手がツール・ド・フランスで総合優勝を果たし、BMCの名前は世界のロードレースファンに知られる存在になりました

短期間でグランツール総合優勝までたどり着いた背景には、開発と製造を自社で抱え込む体制があります。BMCの自転車が持つレース由来の性格は、創業からの沿革によって形づくられました。

BMCの特徴・強み

BMCの強みは、スイス本社に併設されたImpec Labで試作から検証までを内製している点にあります。設計変更から実走テストまでのサイクルが短いため、プロチームからのフィードバックを次の製品へ素早く反映できます

フレーム形状にも独自の工夫が光る設計です。シートステーとシートチューブの接合位置をずらすBMC独特の造形は、後ろ三角のしなりをコントロールするための構造で、遠目にも見分けがつくデザイン上の特徴です

もう一つの強みは、カテゴリーの幅広さにあります。ロード・エンデュランス・タイムトライアル・グラベル・マウンテンバイク・アーバンまで、すべてのジャンルで競技水準のモデルを揃えているため、BMCの自転車は乗り方が変わっても同じブランド内で乗り継げます

BMCの日本での展開

日本国内でのBMCの自転車は、株式会社フタバが運営する日本公式サイトが正規流通の窓口です。正規販売店を通じてフィッティングやアフターサービスを受けられるため、初めてハイエンドのスポーツバイクを買う人にも安心な体制です

一方で、グローバル公式サイトに掲載されているEバイクのAMPシリーズ、アルミロードのTeammachine ALR、トラック競技用のTrackmachineは、日本公式の現行ラインナップに掲載がありません。国内で正規に購入できるモデルとできないモデルがある点は、購入前に押さえておきたいところです

本記事では、日本公式サイトの現行ラインナップに掲載されているモデルだけを対象に比較します。並行輸入でしか入手できない車種は含めていません。

BMCの機能とテクノロジー

BMCの自転車には、フレーム設計からサスペンションまでブランド独自のテクノロジーが数多く採用されています。用語の意味がわかっていると、後半のスペック表と各モデルの解説がそのまま理解できます。

ここではBMCの自転車を選ぶうえで押さえておきたい独自技術を取り上げ、仕組みと乗り手にとってのメリットを順に解説する構成です。

BMCの自転車に採用されているフレーム設計や乗り心地に関わる独自テクノロジーは、以下の6つです。

  • ACE+
  • TCC (Tuned Compliance Concept)
  • ICS (Integrated Cockpit System)
  • APS (Advanced Pivot System)
  • MTT (Micro Travel Technology)
  • Autodrop

ACE+

ACE+はAccelerated Composites Evolutionの略で、BMCがフレーム開発に用いるコンピューター解析技術です。断面形状・カーボンレイアップ・構造の組み合わせをコンピューター上で計算し、数千通りの仮想プロトタイプから最適解を導き出します。

従来のACEが剛性・重量・快適性の3要素で最適化していたのに対し、ACE+では4つ目の要素として空力性能が加わりました。BMCは4要素を同時に釣り合わせながらフレーム形状を決めていくため、どれか1つを立てて他を犠牲にする設計になりません

乗り手にとってのメリットは、軽さと速さと快適性のバランスが偏らないことです。BMCのハイエンドモデルが登りでも平坦でも走れる性格になっているのは、ACE+による最適化が下地にあるためです。

TCC (Tuned Compliance Concept)

TCCは、狙った方向にだけフレームをしならせるBMCの設計思想を指します。コンプライアンス(たわみ)を意図的に作り込むことで、ペダリングパワーを受け止める横方向の剛性を落とさずに、縦方向の振動だけを逃がします

BMCはTCCをSpeed / Race / Endurance / Gravel / XCという用途別レベルに分けて設定する仕組みです。同じフレーム形状に見えても、レース向けのモデルは反応の鋭さ寄りに、ロングライド向けのモデルは振動吸収寄りのチューニングです。

つまりBMCの自転車は、モデル名だけでなくTCCのレベルを見れば乗り味の方向性がつかめます。硬くて速い1台が欲しいのか、長時間でも疲れにくい1台が欲しいのかで、選ぶべきモデルが変わります。

ICS (Integrated Cockpit System)

ICSは、ブレーキホースやケーブル類をハンドルとステムの内部に通すBMCの統合コックピットシステムです。フレーム前方に露出する配線をなくし、空気抵抗と見た目のノイズを同時に減らします

ICSにはICS Carbon、ICS2、ICS Carbon Aeroといったバージョン違いがあり、モデルのグレードによって採用される仕様が変わります。上位モデルほどカーボン製で空力を突き詰めた形状になり、Teammachine R 01ではフレア12.5度の専用コックピットが特徴です

配線が外に出ないため、清掃がしやすく走行中の風切り音も抑えられます。BMCの自転車らしい端正な見た目を支えているのもICSです。

APS (Advanced Pivot System)

APSは、BMCのマウンテンバイクFourstrokeとSpeedfoxに採用されるデュアルリンク式のリアサスペンションです。2本の短いリンクで後ろ三角を支え、サスペンションの動きに合わせて瞬間中心を移動させます。

BMCはAPSの動きを、コンプレッション時にチェーンのたるみを抑え、伸長時にアンチスクワットを高める方向で設計しています。ペダルを踏んだときにサスペンションが無駄に沈み込まず、路面の凹凸に対してはタイヤの追従が良好です

登りでペダリングロスが出にくく、下りではトラクションを稼げるため、XCレースのように登りと下りを繰り返すコースで効きます。踏んだ力を前に進む力として使い切りたいライダーに向く機構です。

MTT (Micro Travel Technology)

MTTは、グラベルバイクのURSに搭載される10mmトラベルの軽量サスペンション機構です。シートステーまわりに小さなストロークを持たせ、荒れた未舗装路の細かい突き上げだけを吸収します

マウンテンバイクのようなリアショックを積まないため、重量増とペダリングロスを最小限に抑えられます。BMCはフルサスペンション化ではなく微少ストロークという答えを選ぶことで、ロードバイクに近い踏み味を残しました。

長いダートを走り続けたときの疲労が軽くなり、腕や腰への負担も減ります。グラベルで距離を伸ばしたいライダーにとって効果を実感しやすい技術です。

Autodrop

Autodropは、Fourstroke 01のフレームに統合された80mmドロップのドロッパーシートポストです。シートチューブと一体で設計されているため、後付けのドロッパーのように重量やケーブル取り回しの制約を受けません

XCレース用のフルサスペンションバイクは軽さを優先してドロッパーを省くこともありますが、BMCはフレーム側に組み込む形で両立させました。レバー操作でサドルを下げ、必要なときにすぐ元の高さへ戻せます

下りのテクニカルセクションで重心を下げられるため、登りは軽く、下りは攻めるという走り方ができます。コースの起伏が激しいXCOレースを走るライダーほど恩恵が大きい装備です。

BMCの全モデルの種類を比較

ここではBMCの自転車を用途カテゴリーごとにグループ分けし、全モデルの種類と違いを比較します。ロードレース・エンデュランス・タイムトライアル・グラベル・マウンテンバイク・ライフスタイルの順に、グループごとの比較表と各モデルの詳細を紹介します。

自分の走り方に合うグループを絞ってから、グループ内のグレードを選ぶ流れで読み進めると、BMCの自転車は選びやすくなるはずです。

BMCの自転車ラインナップを、走る路面や用途ごとに以下の6カテゴリーに分けて紹介します。

  • ロードレースモデル
  • エンデュランス/オールロードモデル
  • タイムトライアル/トライアスロンモデル
  • グラベルモデル
  • マウンテンバイク
  • ライフスタイルモデル

ロードレースモデル

舗装路でのレースやヒルクライム、ホビーレースを主戦場にするモデル群です。エアロを突き詰めたRから軽量オールラウンドのSLRまで、同じTeammachineの名を冠しながら性格が分かれます。比較表のあとに各モデルを詳しく紹介します。

スクロールできます
モデル名 フレーム素材 タイヤクリアランス 位置づけ 適したライダー
Teammachine R 01 Premium Carbon 30mm(実測) フラッグシップ 平坦から山岳までオールラウンドに走りたい上級者
Teammachine SLR 01 01 Premium Carbon 32mm(実測) ハイエンド 山岳ステージやヒルクライムで上位を狙うライダー
Teammachine SLR Advanced Carbon 32mm(実測) ミドルグレード(SLR01の入門機) 初めてのハイエンドロードを求めるライダー

Teammachine R 01

Teammachine R 01の製品画像

項目 内容
モデル名 Teammachine R 01
カテゴリー ロード(エアロレース)
フレーム素材 Premium Carbon with Aerocore Design
タイヤクリアランス 30mm(実測)
位置づけ フラッグシップ

「Teammachine R 01」は、Red Bull Advanced Technologiesとの5年におよぶ協業から生まれた第3世代エアロロードで、BMCの現行フラッグシップです。専用のタイムトライアルバイクではなくオールラウンダーのTeammachine SLR 01をベースに開発されたため、平坦の高速巡航だけでなく登りを含むレース展開にも対応します

エアロ要素は細部に積み上げられています。乱流をフレームから遠ざける幅広のHalo Fork、足元の空気の流れを整えるMariana Bottom Bracket、フレア12.5度のICS Carbon Aero Cockpitが組み合わされ、ACE+による最適化で空力と剛性のバランスを取った構成です

重量面でも、フレーム910g・フォーク395g・シートポスト155g(いずれもサイズ54の最軽量フィニッシュ)と、エアロロードとしては軽い部類に入ります。タイヤクリアランスは実測30mmで、太いタイヤで快適性を稼ぐ方向のモデルではありません

スプリントも山岳もこなす1台で結果を狙う競技志向のライダーにおすすめのロードバイクです。機材の速さに投資できる上級者ほど、BMCのフラッグシップを選ぶ価値があります

Teammachine SLR 01

Teammachine SLR 01の製品画像

項目 内容
モデル名 Teammachine SLR 01
カテゴリー ロード(軽量オールラウンドレース)
フレーム素材 01 Premium Carbon with Aerocore Design
タイヤクリアランス 32mm(実測)
位置づけ ハイエンド

「Teammachine SLR 01」は、10年以上にわたって磨かれてきたBMCの看板クライミングバイクの最新世代です。登坂性能とハンドリングの鋭さを最優先に設計され、車体を振って踏み込んだときの反応の速さが持ち味になっています

フレームには01 Premium Carbon with Aerocore Designを採用し、前世代から222g(16%)の軽量化を果たしました。フレーム単体はサイズ54の塗装済みで700gです。ICS Technologyによるステルスケーブルルーティング、TCC Raceレベルのコンプライアンス設定、UDH対応のFull Mountと、現行の規格も一通り押さえています。

タイヤクリアランスは実測32mmで、Teammachine R 01よりわずかに太いタイヤを選べます。エアロ一辺倒ではないぶん、荒れた舗装路でも空気圧で逃げ道を作れる構成です

山岳ステージやヒルクライムイベントで上位を狙うライダーにおすすめします。車体の軽さと踏み出しの鋭さを何より重視する人が満足できるBMCの自転車です

Teammachine SLR

Teammachine SLRの製品画像

項目 内容
モデル名 Teammachine SLR
カテゴリー ロード(軽量オールラウンドレース)
フレーム素材 Advanced Carbon with Aerocore Design
タイヤクリアランス 32mm(実測)
位置づけ ミドルグレード(SLR01の入門機)

「Teammachine SLR」は、SLR 01と同じAerocore Designのフレーム形状を受け継ぎつつ、カーボングレードをAdvanced Carbonに変更したBMCのセカンドグレードです。ジオメトリーと設計思想は上位モデルと共通で、ハイエンドのクライミングバイクへの入口という位置づけになります

装備面でも、ICS Technologyによるステルスルーティング、TCC Raceのコンプライアンス設定、軽量高剛性のRSM01統合ステムと、SLR 01譲りの構成を維持しています。タイヤクリアランスは実測32mmで、走れる路面の幅も同等です。

カーボングレードが下がるぶん、車体重量では上位のSLR 01に譲ります。ヒルクライムでコンマ数秒を削り合う場面では差が出るものの、フレーム形状が同じなので走りの方向性は変わりません。

初めてのハイエンドロードとしてBMCのTeammachineを選びたい人におすすめのモデルです。レースにも出るけれど機材投資は現実的な範囲に収めたいライダーに向いています

エンデュランス/オールロードモデル

ロングライドや荒れた舗装路まで含めて快適に走ることを主眼にしたモデル群です。同じRoadmachineでもカーボングレードで2段構えになっており、走れる路面の幅は共通しています。比較表のあとに各モデルを詳しく紹介します。

スクロールできます
モデル名 フレーム素材 完成車重量 位置づけ 特徴的装備
Roadmachine 01 Roadmachine 01 Premium Carbon 7.8kg(サイズ54) ハイエンド ダウンチューブストレージを搭載
Roadmachine Roadmachine Carbon 8.2kg(サイズ54) ミドルグレード(セカンドグレード) セカンドグレード初のフル内装ケーブルルーティング

Roadmachine 01

Roadmachine 01の製品画像

項目 内容
モデル名 Roadmachine 01
カテゴリー ロード(エンデュランス/オールロード)
フレーム素材 Roadmachine 01 Premium Carbon with Tuned Compliance Concept Endurance
タイヤクリアランス 40mm(実測)
位置づけ ハイエンド

「Roadmachine 01」は、「Road-optimized, all-terrain-approved」を掲げるBMCのエンデュランスロード上位グレードです。ロードバイクとしてのスピードを保ちながら、長時間乗っても疲れにくい快適性と、路面を選ばない汎用性を同時に狙っています

Premium CarbonにTCC Enduranceを組み合わせ、計算されたパターンでフレームをしならせることで、横剛性を落とさずに突き上げを吸収します。D-Shapeシートポストとステルスドロップアウトデザインに加え、工具や補給食を収められるダウンチューブストレージも特徴です。

タイヤは30〜32mm幅を標準としつつ最大40mm(実測)まで対応し、細身のグラベルタイヤも装着できます。ヘッドアングル71.4〜72.2度、シートアングル74.2度と、直進安定性を重視した落ち着いたジオメトリーです。

センチュリーライドやブルベで長距離を走る人におすすめのロードバイクです。舗装路がメインでありながら、たまに未舗装区間へ入りたいライダーにも対応します

Roadmachine

Roadmachineの製品画像

項目 内容
モデル名 Roadmachine
カテゴリー ロード(エンデュランス/オールロード)
フレーム素材 Roadmachine Carbon with Tuned Compliance Concept Endurance
タイヤクリアランス 40mm(実測)
位置づけ ミドルグレード(セカンドグレード)

「Roadmachine」は、Roadmachine Carbonを採用したBMCのセカンドグレードで、01と同じTCC Enduranceの設計思想とジオメトリーを共有します。BMCのセカンドグレードとして初めてフル内装ケーブルルーティングに対応した点が大きなトピックです

タイヤクリアランスは上位グレードと同じく標準30〜32mm・最大40mm(実測)を確保しており、走れる路面の幅は変わりません。ICSに対応したことでハンドルまわりから配線が消え、見た目の完成度も01に近づきました。

車体重量ではカーボングレードの差が出るため、登りの軽さを最優先するなら01が有利です。ただし振動吸収の作り込みは共通で、ロングライドでの快適性は十分に確保されています。

通勤からロングライド、たまのグラベルまで1台でこなしたいライダーにおすすめします。BMCのエンデュランスロードを現実的な構成で手に入れたい人に向くモデルです。

タイムトライアル/トライアスロンモデル

空力性能を最優先に設計されたモデル群です。タイムトライアル専用に振り切ったTimemachine Mpc.と、レース運用の実用性まで見据えたSpeedmachine 01で棲み分けています。比較表のあとに各モデルを詳しく紹介します。

スクロールできます
モデル名 供給形態 対象カテゴリー 位置づけ 特徴的技術
Timemachine Mpc. フレームセット(フォーク付属) タイムトライアル専用 TTフラッグシップ AeroSynthesis技術で3.7%の高速化を訴求
Speedmachine 01 完成車(01 FOUR) トライアスロン/タイムトライアル トライアスロン向けハイエンド 1.2L統合フューエルタンクを搭載

Timemachine Mpc.

Timemachine Mpc.の製品画像

項目 内容
モデル名 Timemachine Mpc.
カテゴリー タイムトライアル(フレームセット)
フレーム素材 Mpc. Premium Carbon
タイヤクリアランス
位置づけ TTフラッグシップ

「Timemachine Mpc.」は、エリートレベルのタイムトライアル専用に開発されたフレームセットで、BMCのTTにおける最上位モデルです。わずかな空力差が着順を分けるタイムトライアルの現実に向き合った、用途を絞り切った設計になっています

フレームにはMpc. Premium Carbonを使い、AeroSynthesis技術によって公式訴求で3.7%の高速化を実現しました。Halo+ベイオネットフォークを採用し、時速55kmという実戦に近い速度域で空力を検証しています。開発はTudor Pro Cycling Teamとの共同で進められました。

コックピットはモジュール設計で、グループセットやホイール、エクステンションを好みに合わせて組めます。フレームセット供給のため、パーツ構成まで自分で詰めたいライダーには自由度の高い選択肢です

タイムトライアルで1秒を削りたい競技志向のライダーにおすすめします。用途が明確なぶん、日常の街乗りやロングライドを兼ねる使い方には向きません

Speedmachine 01

Speedmachine 01の製品画像

項目 内容
モデル名 Speedmachine 01
カテゴリー トライアスロン/タイムトライアル
フレーム素材 Speedmachine 01 Premium Carbon
タイヤクリアランス
位置づけ トライアスロン向けハイエンド

「Speedmachine 01」は、BMCが20周年を機にTTバイクシリーズを刷新して生み出したモデルで、Red Bull Advanced Technologiesとの共同開発によりF1由来の技術が投入されています。どんなコースでもロードバイクと同等のエアロポジションを取れることをテーマに設計されました

Premium Carbon製のフレームは、ALL-AERO(空力と軽量化の最適化)、Vital Stability(直進安定性を高めたステアリングジオメトリー)、Adaptability(調整幅の広いコックピット)、Everything Integrated(統合ストレージ)という4つの柱で構成されています。ICSとステルスケーブルルーティングにより、配線は外へ出ません

装備で目を引くのが1.2Lの統合フューエルタンクです。補給を積んだままエアロポジションを崩さずに走れるため、ロングディスタンスのレースで補給のたびに減速する必要がありません

トライアスロンで長い距離を走る人におすすめのBMCの自転車です。補給と収納まで含めてレース運用を最適化したいライダーの要求に応えます

グラベルモデル

未舗装路を走るためのモデル群です。レース志向のKaius 01と冒険志向のURSという性格の違いに加え、URSはカーボンとアルミで2グレードが用意されています。比較表のあとに各モデルを詳しく紹介します。

スクロールできます
モデル名 フレーム素材 タイヤクリアランス MTTサスペンション 位置づけ
Kaius 01 Kaius 01 Premium Carbon 44mm(実測) 非搭載(レース向けの高剛性設計) グラベルフラッグシップ(レース)
URS URS Premium Carbon 42mm(実測) 搭載(10mmトラベル) カーボングレード(アドベンチャー)
URS AL URS Premium Aluminium 45mm(実測) 非搭載 アルミグレード(エントリー)

Kaius 01

Kaius 01の製品画像

項目 内容
モデル名 Kaius 01
カテゴリー グラベル(レース)
フレーム素材 Kaius 01 Premium Carbon with Aerocore Design
タイヤクリアランス 44mm(実測)
位置づけ グラベルフラッグシップ

「Kaius 01」は、「Unbound Speed」をテーマに開発されたBMCのグラベルレース専用モデルです。荷物を積んで旅をするバイクパッキングではなく、未舗装路のレースで速く走ることに焦点を絞っています

フレームにはハイモジュールカーボンファイバーを使用し、飛び石などの衝撃を受けやすい箇所は強化されています。Teammachine SLR 01の技術をグラベル用に調整し、ACE+の4要素である軽量・剛性・快適性・空力を統合。TCC Raceレベルの剛性を持たせながら、乗り心地も確保しました

タイヤクリアランスは42mmを基準に設計され、実測では最大44mmまで対応します。ロード寄りの硬さを持つぶん、のんびり走るツーリングよりも踏み続ける走り方に合うモデルです

グラベルレースやロングディスタンスのオフロードイベントで結果を求める競技志向のライダーにおすすめします。ロードバイクの延長線でグラベルを速く走りたい人にも向くモデルです

URS

URSの製品画像

項目 内容
モデル名 URS
カテゴリー グラベル(アドベンチャー)
フレーム素材 URS Premium Carbon Frame
タイヤクリアランス 42mm(実測)
位置づけ カーボングレード

「URS」は、「Unrestricted(制限されない)」をコンセプトに掲げたBMCのグラベルプラットフォームで、カーボンフレームを採用する上位グレードです。アグレッシブなグラベルレースから未舗装路の冒険まで、走る場所を選ばない設計になっています

URS Premium Carbon Frameには専用のカーボンレイアップと一体プロテクターを装備。10mmトラベルのMTTがリア周りの微振動を吸収し、パワー伝達を保ったまま荒れた路面をいなします。TCC GravelとD-Shapeシートポストの組み合わせが快適性をさらに底上げする構成です。

ジオメトリーはヘッドアングル70度と長めのリーチによるGRAVEL+ GEOMETRYで、不整地でも前輪が暴れにくく安定します。タイヤクリアランスは実測42mm、フロントフォークは45mmまで対応します。

ラフな路面や長いダートを走る機会が多いライダーにおすすめのグラベルバイクです。林道ツーリングやバイクパッキングまで視野に入れたい人にも応えます

URS AL

URS ALの製品画像

項目 内容
モデル名 URS AL
カテゴリー グラベル(アドベンチャー)
フレーム素材 URS Premium Aluminium with Tuned Compliance Concept Gravel
タイヤクリアランス 45mm(実測)
位置づけ アルミグレード(エントリー)

「URS AL」は、URSのジオメトリーと設計思想をアルミフレームで展開したBMCのグレードです。URS Premium Aluminium with Tuned Compliance Conceptを採用し、GRAVEL+ GEOMETRYとTCC Gravelをカーボンモデルから受け継いでいます

MTTは搭載されないため、リアの微振動を機構で吸収する点ではカーボンのURSに譲ります。一方でタイヤクリアランスは実測45mmと広く、標準で装着されるWTB Raddler 45mmの太さによる路面追従性が魅力です。空気圧を落として走れば、ダートでの快適性は十分に確保できます。

アルミフレームは扱いが気楽で、輪行や日常使いで多少ぶつけても神経を使いすぎずに済みます

これからグラベルを始めたい人におすすめの入門グレードです。通勤からラフロードまで気兼ねなく使い倒したいライダーにも合います

マウンテンバイク

XCレースからトレイルライドまでをカバーするモデル群です。フルサスペンションとハードテイル、トラベル量の違いで用途がはっきり分かれます。比較表のあとに各モデルを詳しく紹介します。

スクロールできます
モデル名 カテゴリー サスペンショントラベル ヘッドアングル 位置づけ 特徴的装備
Fourstroke 01 XCフルサスペンション 100mm(前後) 66.5° MTBフラッグシップ Autodrop統合ドロッパー(80mmドロップ)
Fourstroke LT ダウンカントリー/トレイル寄りフルサス 120mm(前後) 66.5° ハイエンド ペダリング剛性を従来比20%向上
Twostroke 01 XCハードテイル フロントのみ(トラベル非公開) 67° XCハードテイルのハイエンド D-Shapeシートポストで突き上げを緩和
Speedfox トレイル向けフルサスペンション 前130mm/後120mm トレイル向けスタンダード Big Wheel Conceptで29インチを機敏に扱う

Fourstroke 01

Fourstroke 01の製品画像

項目 内容
モデル名 Fourstroke 01
カテゴリー マウンテンバイク(XCフルサスペンション)
フレーム素材 Fourstroke 01 Premium Carbon with Autodrop Technology
タイヤクリアランス
位置づけ MTBフラッグシップ

「Fourstroke 01」は、2006年から続くBMCのXCレーシングマシンで、XCOレースで数々のメダルを獲得してきた看板モデルです。マウンテンバイクにおけるBMCのフラッグシップにあたります。

フレームはFourstroke 01 Premium Carbon with Autodrop Technologyで、サスペンショントラベルは前後100mm。APSサスペンションシステムがコンプレッション時のチェーンのたるみを減らし、伸長時のアンチスクワットを高めることで、踏み込んだ力を逃がさずトラクションを稼ぎます

80mmドロップのAutodropシートポストをフレームに統合し、ヘッドアングル66.5度・シートアングル76.7度と現代のXCOコースに最適化したジオメトリーを採用。ダウンチューブには550mlのボトルを2本積めるため、補給を車体側で完結させられる設計です

XCOレースやマラソン系の長距離イベントに出場するレーサーにおすすめのマウンテンバイクです。テクニカルなコースを速く走り切りたい競技志向のライダーに応えます

Fourstroke LT

Fourstroke LTの製品画像

項目 内容
モデル名 Fourstroke LT
カテゴリー マウンテンバイク(ダウンカントリー/トレイル寄りフルサス)
フレーム素材 Fourstroke Carbon
タイヤクリアランス
位置づけ ハイエンド

「Fourstroke LT」は、XCOレース用フレームの設計をベースに、サスペンションを前後120mmトラベルへ拡張したBMCのモデルです。高速トレイルでの走破性を重視した位置づけで、下りの荒れた区間に強くなっています

新世代のAPSサスペンションシステムを搭載し、ヘッドアングル66.5度・チェーンステー429mmという短めのリアセンターで、コーナーでの向きの変わりやすさを確保。ねじれ剛性とボトムブラケットまわりの剛性を高めた結果、ペダリング剛性は従来比20%向上しています

シートポストは31.6mm丸型に対応し、好みのドロッパーポストを組み込める仕様です。トラベルが増えたぶん車体は重くなるため、登りのタイム重視ならFourstroke 01のほうが有利です

XCレースの延長線上で下りも攻めたいライダーにおすすめします。1台でXCとトレイルの両方をこなしたい人に合うマウンテンバイクです

Twostroke 01

Twostroke 01の製品画像

項目 内容
モデル名 Twostroke 01
カテゴリー マウンテンバイク(XCハードテイル)
フレーム素材 Premium Carbon with Tuned Compliance Concept XC
タイヤクリアランス 58mm(実測)
位置づけ XCハードテイルのハイエンド

「Twostroke 01」は、BMCのXCハードテイルレースマシンで、Fourstrokeで培った設計を受け継ぎながらリアサスペンションを持たない構成をとっています。ペダリングの力がそのまま後輪へ伝わるダイレクト感が最大の持ち味です

Premium Carbonを採用し、Tuned Compliance Concept XCによって軽量性と快適性を両立。ストレートダウンチューブデザインで剛性を高め、D-Shapeシートポストがサドルへの突き上げを緩和します。ヘッドアングル67度と長めのフロントセンターにより、テクニカルな下りでも腰が引けずに走れます

リアサスペンションがないぶん、荒れた路面での快適性はフルサスのFourstrokeに及びません。一方で可動部が少なく、洗車やメンテナンスの手間は軽く済みます

ワールドカップクラスのXCレースに出るライダーや、ペダリングロスを削り切りたい人におすすめのモデルです。シンプルな構造で長く使いたい人にも向きます。

Speedfox

Speedfoxの製品画像

項目 内容
モデル名 Speedfox
カテゴリー マウンテンバイク(トレイル)
フレーム素材 Speedfox Premium Carbon & Aluminium
タイヤクリアランス 58mm(実測)
位置づけ トレイル向けスタンダード

「Speedfox」は、「YOU, THE TRAIL, SYNCHRONIZED」を掲げるBMCのオールラウンドなトレイルバイクです。プレミアムカーボンとアルミを組み合わせたフルサスペンションフレームで、登りも下りもバランスよくこなします

デュアルリンクのAPSサスペンションが効率的なペダリングとブレーキング時の安定した挙動を両立させ、リア120mm・フロント130mmのトラベル設定がトレイルの段差を受け止めます。29インチホイールを機敏に扱うためのBig Wheel Concept(BWC)を組み合わせ、大径ホイールにありがちな重さを感じさせません。ケーブルはセミインテグレーテッドルーティングで処理されています。

サイズ展開はS/Mの2種類で、レース向けモデルほど細かくは分かれていません。体格によっては選択肢が限られる点は把握しておきたいところです

タイムを競うよりトレイルライドそのものを楽しみたいライダーにおすすめのマウンテンバイクです。1台で登りも下りも欲張りたい人に向いています

ライフスタイルモデル

日常使いを軸にしたアーバンモデルです。BMCのラインナップのなかで唯一、競技ではなく街乗りと週末ライドに軸足を置いたグループになります。比較表のあとにモデルの詳細を紹介します。

スクロールできます
モデル名 フレーム素材 タイヤクリアランス 装備 対象カテゴリー
Alpenchallenge AL Premium Aluminium(トリプルバテッド/ハイドロフォーミング加工) 32mm(フェンダー装着時28mm) フェンダー/サイドスタンドマウント対応 アーバン/クロスバイク

Alpenchallenge AL

Alpenchallenge ALの製品画像

項目 内容
モデル名 Alpenchallenge AL
カテゴリー ライフスタイル(アーバン/クロスバイク)
フレーム素材 Premium Aluminium
タイヤクリアランス 32mm(フェンダー装着時28mm)
位置づけ エントリー/アーバン

「Alpenchallenge AL」は、街中を軽快に走ることを主眼にしたBMCのアーバンバイクです。フラットバーで扱いやすく、デイリーユースでスポーツバイクらしい加速を味わえます

フレームはプレミアムアルミニウムをトリプルバテッド・ハイドロフォーミング加工で成形し、軽さと耐久性を両立。エアロシリーズ譲りのスタイリング、エンデュランスシリーズの快適性、ロードレーシングバイクのジオメトリーとレスポンスを融合させた設計です。フェンダーとサイドスタンドのマウントに対応し、通勤で使う際の装備追加にも困りません

タイヤクリアランスは32mmで、フェンダーを装着する場合は28mmまでとなります。太いタイヤで未舗装路を走る用途には向かず、あくまで舗装路が主戦場です

通勤や通学で毎日乗る人におすすめのBMCの自転車です。街乗りと週末のサイクリングを1台でまかないたい人、スポーツバイクの入口としてBMCを選びたい人にも合います

まとめ|BMCの自転車は用途とグレードの2段階で選ぶ

この記事では、BMCの自転車の特徴や独自テクノロジーを解説し、日本正規流通の全モデルを比較しました。ACE+による設計の最適化、TCCによる乗り味のチューニング、ICSによる統合コックピットといった技術は、カテゴリーが違ってもBMCの自転車に共通して流れている土台です

選ぶときは2段階で絞り込むと迷いません。まず舗装路のレース・ロングライド・タイムトライアル・グラベル・マウンテン・街乗りという用途でカテゴリーを決め、次に同じシリーズ内のカーボングレード、つまり01が付くかどうかで性能と予算のバランスを取ります。用途さえ決まれば、候補は自然と数台に絞られます。

サイズ選びとポジション出しは走りやすさを大きく左右するため、購入前に正規販売店での試乗とフィッティングを受けておくと安心です。BMCの自転車選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

学生のころから自転車に親しみ、これまで複数ブランドのロードバイクやクロスバイクを実際に購入して乗り比べてきました。各モデルの機能や乗り味、選び方の違いを実購入者の目線で整理し、何を基準に選べばいいか迷う方に向けて『サイクルセレクト』を運営しています。

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